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高橋はるみ知事のとんでもなさ

遠くで何も出来ないけれど、せめて高橋はるみ知事に抗議のメールを送ろうと思って、彼女のメールアドレスを探している内にWikipediaの記事を見たら、 高橋はるみ氏という人はとんでもない人のようですね。

 2009年 経済産業省出身であり、やはり泊原子力発電所(泊原発)
 3号機でのプルサーマル発電を認可した。

 2006年の長野県知事選では脱「脱ダム」を唱え、穴あきダムなど
 大型公共事業を推進する村井仁(同年9月より長野県知事)を選挙応援した。

 "落札率95%以上"の割合がワースト2位の鹿児島県の76.3%を
  大幅に上回り、84.3%で北海道がワースト1位となっており、高橋知事の
  道政下で談合が広く行われていることを強く示唆している。また、この調査では
  談合により失われたと推定される道予算は全国二位の東京都(179億)を
  圧倒的に上回る全国ワースト1位の約300億円と推定されている。

泊原発容認の北海道知事“高橋はるみ”の後援会『萌春会』会長は、元・北海道電力代表取締役『南山英雄』

原子力安全委員会の動画で、まともな論議は全くされなかったことは白日の下に明らかなのに、二重チェックが済んでいるからとか、ストレステストも済んでいないのに、一体何の権限があって許可を出せるのでしょうか。

でも、彼女の経歴と背景を見たら、こんな出鱈目な決定を平気でする人間であることだけはよく分かりました。こんな人が自分のホームページで「子供たちの未来のために」なんて大きく書いているのを見て、思わず「何を抜かすか!!」と口走ってしまいました。

色々の抗議行動は計画、実行されているようですが、私も行けるものなら行きたいです。こういう一つ一つの動きをまめにつぶして行かないと原発は結局元通りになってしまうと思うのですが、あ~!もどかしい!

とりあえず、道庁室のメールフォームを使って抗議は出しましたが、抗議の声が盛り上がることを遠くから祈っています。

# by bs2005 | 2011-08-17 13:12 | TON同盟  

「神隠しされた街」

17年前に事故を予言した詩、南相馬市原町在住の詩人によるものです。今は彼も避難先に居るそうです。

by 若松丈太郎

四万五千人の人びとが二時間の間に消えた

サッカーゲームが終わって競技場から立ち去ったのではない

人びとの暮らしがひとつの都市からそっくり消えたのだ

(中略)

半径三十kmゾーンといえば

東京電力福島原子力発電所を中心に据えると

双葉町 大熊町 富岡町

(中略)

そして私の住む原町市がふくまれる

こちらもあわせて約十五万人

私たちが消えるべき先はどこか

私たちはどこに姿を消せばいいのか

(中略)

街路樹の葉が風に身をゆだねいている

それなのに

人声のしない都市

人の歩いていない都市

(中略)

私たちの神隠しはきょうかもしれない

うしろで子どもたちの声がした気がする

ふりむいてもだれもいない

なにかが背筋をぞくっと襲う

広場にひとり立ちつくす



今の福島原発周辺の光景はまさにこのままです。こういう色々な形で、原発の問題は語られてきたのです。それこそ決して少なくはない有名な人々と無力の我がTON同盟を含む無数の無名の人々によって、、、。

でも、そういう声は無関心によってかき消されてきました。でも、今度の福島事故、これが起きた後はそういう無関心も無知も許されません。

安全な原発を、などと今だに言う人々、妄想は勝手ですが、120%安全な原発を実際に実現してから、そしてその安全を120%絶対に守れる体制(勿論テロ攻撃からも)を作ってから、そして放射性廃棄物を安全に完全に120%処理できる方法を人類が発見してから、この全てが完成してから原発は始めて下さい。それも出来ない内に、どころか見込みも立たない内に、妄想で人を動かそうとするのはやめてください。

あなたの神隠しは明日かもしれない。あなたはそんなことを言っていた張本人なのだから自業自得としても、あなたの大事な家族、子孫がそんな目に遭っても、あなたは平気なのですか。

追記: 

  HOOPさんがTBしてくださった記事に略してない全文とより詳しいことが載っていますので、是非ご覧下さい。事故後の今、全文の迫力は凄まじいものがあります。HOOPさん、有難うございました♪

# by bs2005 | 2011-08-17 00:24 | TON同盟  

まだ「安全な原発を、、」なんて言ってる人に読んでもらいたいブログ

「世界一安全な原発を日本は目指すべき」なんてアホな社説が出たようですね。あまりに馬鹿馬鹿しくて、どの新聞社のものかも調べませんでしたが、、、。

原発が安全なものになる、なんてことは有り得ないのです。世界一安全な原発でも、危険なのです。今更、今まで書いてきたことを、くどくどと繰り返したくはありませんが、原発は人間が完全に制御できることは有り得ない危険なものです。

それは科学技術的にそうであるだけでなく、人間社会が利益を求め、特に特定の層が利益を強く求めることによって動いている以上、人間生態学上から言っても、政治力学論上から言っても、国際安全保障上から言っても有り得ないのです。

安全神話に脳味噌をやられてしまったのでしょうか。こんな社説を書くなんて。それとも、今だに原発業界があてに出来る強力な資金源だからということでしょうか。全く、情けないことです。せめて一般の人はこんな馬鹿な論理に騙されないで欲しいです。今度こそ、もう二度と、、。

さて、まだ安全なんて思っている方に是非読んでもらいたいブログです。この方は東京電力に所属していた人であり、今は退社して医学部に入り直し、医院をやっているそうです。鍵コメさんに教えて頂きました。有難うございます!

院長の独り言

鍵コメさんに教えて頂いたブログ主の経歴をそのままコピーさせて頂きます。

●院長
 小野 俊一 (おの しゅんいち)
●略歴
 1964年 生まれ
   東京大学 工学部 精密機械課卒業
   東京電力 入社
    同 退社
  熊本大学医学部 卒業
     第二内科入局
     済生会内科、熊大ICU、NTT病院勤務
  小野・出来田内科医院 開業

原子力安全委員会の専門家というものがいかにいいかげんで低レベルか、それを中から見てきた人として記事にもされています。日本の原子力行政というのは、本当には原発のことなど分かっていない学者、有識者によって支えられてきたのです。原発技術者にしか本当のことは分かっていないのに、分かっているように語る御用学者の何と多いことか。でも、これは人間生態学上的に見ても、政治力学的に見ても不可避なのです。安全な原発なんて存在し得ないのです。

泊原発再開が決まった会議の低レベルさを示す動画を載せたブログも必読です。

泊原発の再開がこんな形で決められていくこと、傍聴席の怒号に共感せざるを得ません。福島があっても、まるっきり変わっていない原発関係の人々、こんな環境で、奇跡的な技術革新がたとえあったとしても、安全な原発が出来る筈もなく、安全な原発の管理など出来るわけもありません。

まだ「安全な原発を技術の粋を集めて」なんて言っている人々、思っている人々、この国でそれは有り得ません。目を醒ましてください!

鍵コメさん、上の動画、見ないつもりでいましたが、この記事を書いている内につい見てしまいました。そして鍵コメさんの心配してくださった通りに、、、、、

                    怒!

北海道の皆さん、この動画を見て、再開決定をした道知事に抗議してください。自己責任で重大事故を引き受けるという方もおられるかもしれませんが、自己責任でまかない切れることではありません。福島の意味を充分理解してください。あれが最後という保証はどこにもありません。あれ以上にならないという保証もありません。福島だってまだ危険は去っていないのです。あの福島が起きた後でもまだ原発を支持して、大きな事故が起きたら、ご自分のお子さん、後世の子孫にどう申し開きが出来るのでしょうか。

すぐに全てを止めることが出来ないにしても、こんないいかげんな論議での再開を許してしまったら、原発の安全への歯止めは又効かなくなります。それにしてもマスコミはまたこれをろくに批判どころか論議もせず、スルーさせるつもりのようですね。何度原発事故の共犯になれば気が済むのか?本当に怒り心頭です。

# by bs2005 | 2011-08-16 04:24  

原発問題は単なるエネルギー問題と見誤ってはならない

既に原発推進の下心で述べたことだけど、原発を推進した最も大きな原動力になったものは、いつでも即、核武装に変われる準備をしておきたいという下心である。

それが反原発を訴える人々を「核アレルギー」と揶揄する動きになったり、そもそもの本心を隠す言葉が「原子力の平和利用」という言葉になったりした。あの戦争に一気になだれ込んで行った数々の神話は、今回は原子力の安全神話、平和利用と生まれ変わって蔓延した。

そして大本営発表に迎合したマスコミは、今度は、その動きに迎合し、事故後も、「1年20ミリシーベルトまでなら健康に支障はない」とか、何もかもごた混ぜにして「風評被害」と言いのけるなどというまやかしを流している。そして色々な業界の権益、政治家の利害、お金がからんできて、、、

そこでいつも軽視され、切り捨てられ、踏みにじられるのは力を持たない普通の人々である。戦争では最前線に引っ張り出され、原発では(力を持った人が住む)都会で大事故があったら大変だからと、地方の普通の人々が原発の最短距離に住まわされる。力を持たない普通の人々の命も暮らしも、一切歯牙にもかけてもらえない。

戦争推進の構造と原発推進の構造は、嫌になるほど二重写しに重なっている。

原発問題を単なるエネルギー問題だと思うと、大きく見失ってしまうものがあることを忘れてはならないのだと思う。終戦の日に、もう一度、深く考えたい。

# by bs2005 | 2011-08-15 22:53 | TON同盟  

アメリカ人が作った日本空襲デジタル・アーカイブ

8月11日のNHK『視点・論点』で紹介されていた日本空襲デジタル・アーカイブの設立者はカラカス・ケリー氏とフィスク・ブレット氏です。

ブレット氏は日本に15年以上在住し、日本語で小説の発表した人で、アメリカの教育の中で、原爆は戦争を終わらせる為の正当手段という教育を信じてきた人ですが、日本で暮らす内に原爆が普通の人々を理不尽に破壊したものであることに気づかされ、空襲というものも基本的にそういうものだったのだという自覚から、ケリー氏の協力を得て、このサイトを立ち上げました。

日本の受けてきた空襲、原爆というものの真実の実態と、正しい戦争などというものは無いということをその実態を伝えることで世界に伝えようとしています。


あの戦争の中で、普通の人々を殺すこと、普通の人々の生活を破壊すること、そういうことなど歯牙にもかけなかった日米双方の指導者の考え方は、原発を54基も日本に作ってきた過去の政府とも日本の普通の人々を放射能汚染から守ろうとしない現政府とも、ぴったり重なります。

原発を政治家が推進してきたのは、原発業界とのお金の繋がりだけではなく、原発が核武装をたやすくする道だったからでもあることを私達は忘れてはならないし、そういう意味で原発と原爆は本質的に同じ問題を抱えていると思います。

# by bs2005 | 2011-08-15 07:21 | TON同盟