「世界一安全な原発を日本は目指すべき」なんてアホな社説が出たようですね。あまりに馬鹿馬鹿しくて、どの新聞社のものかも調べませんでしたが、、、。
原発が安全なものになる、なんてことは有り得ないのです。世界一安全な原発でも、危険なのです。今更、今まで書いてきたことを、くどくどと繰り返したくはありませんが、原発は人間が完全に制御できることは有り得ない危険なものです。
それは科学技術的にそうであるだけでなく、人間社会が利益を求め、特に特定の層が利益を強く求めることによって動いている以上、人間生態学上から言っても、政治力学論上から言っても、国際安全保障上から言っても有り得ないのです。
安全神話に脳味噌をやられてしまったのでしょうか。こんな社説を書くなんて。それとも、今だに原発業界があてに出来る強力な資金源だからということでしょうか。全く、情けないことです。せめて一般の人はこんな馬鹿な論理に騙されないで欲しいです。今度こそ、もう二度と、、。
さて、まだ安全なんて思っている方に是非読んでもらいたいブログです。この方は東京電力に所属していた人であり、今は退社して医学部に入り直し、医院をやっているそうです。鍵コメさんに教えて頂きました。有難うございます!
院長の独り言
鍵コメさんに教えて頂いたブログ主の経歴をそのままコピーさせて頂きます。
●院長
小野 俊一 (おの しゅんいち)
●略歴
1964年 生まれ
東京大学 工学部 精密機械課卒業
東京電力 入社
同 退社
熊本大学医学部 卒業
第二内科入局
済生会内科、熊大ICU、NTT病院勤務
小野・出来田内科医院 開業
原子力安全委員会の専門家というものがいかにいいかげんで低レベルか、それを中から見てきた人として記事にもされています。日本の原子力行政というのは、本当には原発のことなど分かっていない学者、有識者によって支えられてきたのです。原発技術者にしか本当のことは分かっていないのに、分かっているように語る御用学者の何と多いことか。でも、これは人間生態学上的に見ても、政治力学的に見ても不可避なのです。安全な原発なんて存在し得ないのです。
泊原発再開が決まった会議の低レベルさを示す動画を載せたブログも必読です。
泊原発の再開がこんな形で決められていくこと、傍聴席の怒号に共感せざるを得ません。福島があっても、まるっきり変わっていない原発関係の人々、こんな環境で、奇跡的な技術革新がたとえあったとしても、安全な原発が出来る筈もなく、安全な原発の管理など出来るわけもありません。
まだ「安全な原発を技術の粋を集めて」なんて言っている人々、思っている人々、この国でそれは有り得ません。目を醒ましてください!
鍵コメさん、上の動画、見ないつもりでいましたが、この記事を書いている内につい見てしまいました。そして鍵コメさんの心配してくださった通りに、、、、、
怒!
北海道の皆さん、この動画を見て、再開決定をした道知事に抗議してください。自己責任で重大事故を引き受けるという方もおられるかもしれませんが、自己責任でまかない切れることではありません。福島の意味を充分理解してください。あれが最後という保証はどこにもありません。あれ以上にならないという保証もありません。福島だってまだ危険は去っていないのです。あの福島が起きた後でもまだ原発を支持して、大きな事故が起きたら、ご自分のお子さん、後世の子孫にどう申し開きが出来るのでしょうか。
すぐに全てを止めることが出来ないにしても、こんないいかげんな論議での再開を許してしまったら、原発の安全への歯止めは又効かなくなります。それにしてもマスコミはまたこれをろくに批判どころか論議もせず、スルーさせるつもりのようですね。何度原発事故の共犯になれば気が済むのか?本当に怒り心頭です。