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堤未果さんの迫力ある『視点・論点』

2009年新書大賞を『ルポ貧困大国アメリカ』で受賞した堤未果さんがNHKの3月23日の『視点・論点』で、実に迫力のあるレポートをしました。クリックして全文を是非お読みください。全文が一点の無駄も無い質の高い素晴らしいものです。

引用するとしたら全てになってしまうので、是非上記のサイトをクリックしてお読み頂きたいのですが、全文をお読み頂くという前提で、少しだけ引用します。

一つは彼女が引用したラルフ・ネーダー氏の言葉

 有権者は決してファンになってはいけない。候補者の魅力やスローガンに陶酔し、自分達の未来に関わる政策をよく検証せず、期待が外れたら裏切ったと言って叩く。それは間違いなのです。


あとは彼女自身の言葉。
 
 アメリカを見ていると、民主主義とは独裁的なリーダーによって奪われるのではなく、私たち有権者が単なるショーの観客になった時、そこから崩れてゆくのだということがよくわかります。

 2009年度のアメリカの軍事予算は60兆円、60兆円というお金は、現在アメリカ国内で急増している、保険を持たない国民全員に医療保険を30年間提供できる額でもあります。これを多いと感じるか少ないと感じるか?それを決める価値観は、有権者一人一人に向けられた「国のありよう」についての問いかけです。

 現在急激に下がっているオバマ大統領の支持率。自分達の選んだリーダーが道を踏み外しかけていると感じる時、ただ批判して背を向けるのではなく、国の未来を共に考え、それを実現する為に数の力でバックアップしてゆく。アメリカだけでなく日本でも、試されているのは指導者よりも私達有権者であるようです。


追記:

オバマ大統領当選直後の『視点・論点』でのレポート『貧困大国の未来』
堤未果さんについてのウィキペディア記事

by bs2005 | 2009-04-09 08:03 | 忙中閑の果実  

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