「昨日の君はゴキブリとどう違う生き方をしたか」
2008年 10月 12日
日経(2008-7-10)の「個性・自分らしさって何?」という記事にあって、グサリと来た言葉です。私の場合、違わんな~って。(笑)
石黒教授はこれを本気で問いかけているそうです。毎日食べて、寝て、ただそれだけの連続ではゴキブリとどこが違うか、人間として生きている意味はどこにあるのかと。ゴキブリって寝るんですかね?ってふざけている場合じゃないですけど、、。(汗)
彼は、人間にしか出来ないことは、この世の根本的疑問ー物事の起源とは何か?人間とは何か?-を考え、この疑問に突き動かされて行動する時だけが人間らしく行動している瞬間だと言われています。
さらに人間とは何かという問いに対して自分なりの揺ぎない見地を確立し、それに従って生きている人間こそが「個性的」という言葉に値するのではとも言われています。
自分についてのイメージは周囲のそれとは全く異なるし、内面まで含めると自他の認識はさらに隔たる。そういうものが「個性」とか「自分らしさ」だとしたら、そんなものにどんな意味があるのだろうかと、個性的であることがもてはやされ、自分探しが流行する現代に疑問を投げかけているのです。受け止めたい疑問だと思いました。
記事の最後に、現代日本に於いて、彼が言う意味での「個性」を突き詰めるならば、山寺に何ヶ月もこもるか、非日常的な体験が必要かもと言われています。それはどうでしょうね~。
私は徹底的に日常に入り込んで、普通の人の生活をミクロで捉えて、人間のちっぽけさを考えて行くことで見えてくるものがあるように思うんですけど、そんなことを思うのは、多分、石黒さんのお考えを全然理解出来ていないのでしょうね~。
by bs2005 | 2008-10-12 09:27 | 忙中閑の果実