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責任(補)-ビリビさんから頂いた本などの情報

わがTON同盟のシンクタンク局長、ビリビさんがハンナ・アレントの講演その他について、こんな情報をコメントで下さいました。有益な情報なので、興味のある方にお伝えします。ビリビさん、有難う!



日本では、高橋哲哉さんという東大の先生が日本の戦後責任(ホロコーストの問題もまじえて)と言うのを考えていらっしゃいますよ(タイトルも、『戦後責任論』です。)この本は高橋さんの講演をまとめたものだと思うのですが、ものすごく簡潔で直接アレントを読むよりわかりやすいですよん♪ 

有名ですが、イアン・ブルマ氏の本も、戦後の日本とドイツの記憶のありかたを、すごく軽妙に捉えています。Ian Buruma, The wages of guilt: memory of war in Germany and Japanです。(邦訳でてるはずです→ぶん注:調べてみたら『戦争の記憶ー日本人とドイツ人』でした。)

ホロコーストに関しては、Shoahというドキュメンタリーが以前、ものすごい反響を呼びましたが(ホロコースト生存者の証言を集めたもので)、いかに証言ということが不可能なのか、そこからどう責任を考えるべきなのか、ということをつきつけるもんです。

アメリカでは、Silence Brokenというドキュメンタリーで元従軍慰安婦にさせられた方たちの軌跡をつづったものがありますよ

ホロコースト、「慰安婦」問題に関しての「記憶」というテーマでは、岡真理さんの『記憶/物語』がいいとおもいます。漠然と「記憶」はなにか、と考えたり、これはいい記憶・悪い記憶と判断する前に、どういうことが問題とされるのか、わかりやすく(たまにちと難しいですが)書かれています。

by bs2005 | 2007-06-26 06:13 | お目を拝借  

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