シスター・フランシスの言葉
2007年 06月 10日
ある両親が脳腫瘍で助からない娘さんを病院から引き取り、自宅で介護していたとき、その想像以上の大変さに疲れ果てて、その苦しみを訴えたとき、手を差し伸べたところから、その一歩は始まりました。
こういうものを必要としている子供や親は沢山居るだろうと、その女の子(ヘレンちゃん)の母親と二人で、寄付を募り、子供ホスピスを設立しました。その子の名前にちなんでそのホスピスはヘレン・ハウスと名づけられたそうです。ヘレンちゃんは3年前に亡くなられたとか。このホスピスが無ければ、難病を抱えて、とてもここまで長くは生きられなかったことでしょう。
ホスピスの元々の意味は、「旅人が休憩し、元気を取り戻すところ」なのだそうです。このヘレン・ハウスは難病を抱えた子供や家族にとって、まさにそんなものとして存在しています。月に一度双子の難病を抱えた母親が、普段は眠ることすらままならぬ生活から救われます。預けて旅行したり、普段は介護で出来ない家の用事とか、介護の人たちにも、子供にも息抜きと元気を与えるところです。
そのフランシス・ドミニカさんの言葉です。
多くの家族に接しているうちに、時間の価値は長さではなくて、どれほど充実しているかで決まる、と教えられました。だからこそ、瞬間、瞬間を精一杯に生きることが大事なのだと。
昨日や明日のことに囚われ過ぎると、今を大切に生きることを見失ってしまいます。
NHK 海外ネットワーク より
by bs2005 | 2007-06-10 05:05 | 忙中閑の果実