山田太一氏から木下恵介氏への弔辞
2007年 03月 01日
何かもどかしさがあります。日本の社会はある時期から、木下作品を自然に受け止めることができにくい世界に入ってしまったのではないでしょうか。
しかし、人間の弱さ、その弱さが持つ美しさ、運命や宿命への畏怖、権力の理不尽に対する怒り、そうしたものにいつまでも日本人が無関心でいられる筈がありません。今まで目を向けなかった事をいぶかしむような時代が、きっと又、来ると思っています。
(8年前の葬儀にて)
by bs2005 | 2007-03-01 04:41 | 忙中閑の果実