約束の時間の意味
2007年 01月 14日
一つは、大企業の技術部門のトップに居る人から。
現場に集合するとき、自分は準備の為と何かあった時の為に約束の30分前には着くようにしている。今まで会った人の中で伸びる人というのは、必ず、同じように早く来て準備している。
駄目な人というのは、必ずぎりぎりセーフの時間にやってきて、間に合ったのだからと先に来ている仲間への配慮も何も無い。他の人間は早くから来ているということに引け目も持たない。そういうのは伸びない。それ位なら、少し遅れてきて皆に謝っている方がまだ見込みはある。長い間見てきて、もうこれは例外なくそう言えるという。
もう一つは、保護司をやっているという人の話。
問題行動を起こして初めて保護司の前に嫌々やってくる子供達は女の子なら、一応に髪を染め、爪を真っ赤に伸ばし、呆れるほど短いスカートをはいてやってくる。男の子だと笑顔を見せない。それが会う毎に、髪の毛は黒くなって、爪は短く、スカートは長くなってくる。男の子は笑顔を見せるようになる。
そういう子供達が、ああ、立ち直ったなと思えるときと云うのが、今まで平気で約束の時間を破ってきたのが、きちんと現われるようになった時なのだという。
約束の時間への関わりは、少なくとも日本人の精神構造の中では何か大事なものを含んでいるらしい。
by bs2005 | 2007-01-14 04:21 | 未知と無知