「一流の障害者」
2006年 12月 18日
脳性まひを持って生まれながら、会社で明るく働く傍ら、マジックで施設のボランティア訪問もしと、忙しく明るく前向きに生きている福岡県の森裕生(ゆうき)さん(24歳)の話。
手も足も脳性まひ独特の身体の動きですし、話すのもそうですが、にもかかわらず、微妙な動きを要求されるマジックを実に上手にやってのけ、臆せず話す彼の姿はそれだけでも感動的でした。自称、世界でただ一人の脳性まひのマジシャン。老人ホームで彼のマジックを涙ぐみながら喜んで見ているお年寄りの姿も感動的でした。
その彼が、中1.2の時、担任だった先生に請われて、先生の働く養護学校で子供達に向かって語った言葉です。
その先生(植村先生)は、彼に来てもらったのは、自分から社会に出てチャンレンジしている彼の姿が、子供たちに勇気を与えると思ったからと語っていました。
ぼくにとって障害とは何ぞや
何かと訊かれたときに
神様の贈り物
なんでそう思えるか
ぼくは障害を持っていることを
誇りに思っているんだ
障害を持っていても
病気を持っていても
やれること 広げるのも狭めるのも
自分次第だと僕は思うんだよね
ぼくね 小さい頃は歩けなかったんだよ
植村先生が知ってるよ
ねえ 先生 って振ってもいいとかいな
(「いいよ(笑)」と先生の答)
明るく 笑顔を大切に
前を向いて歩いていかないと
前には進めない
これがきわめたら
もう一流の障害者
障害を持っていることをネタにするぐらい(笑)
(子供の質問) 何歳ですか
(それに答えて)
白菜、(会場:・・・??)
野菜、インゲンサイ (会場:爆)
生まれ変わっても
脳性まひという障害を持って
生まれてきたいと思っている
それだけぼくは
障害を持っていることを誇りに思っている
皆さんも 病気を持っていることを
誇りに思える人間になってください
終わった後、眼を輝かせて、森さんと握手する子供達の笑顔が印象的でした。優しさの連鎖をしっかりと担っている森さん、ありがと~う!!
by bs2005 | 2006-12-18 04:36 | 忙中閑の果実