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区別

日本人に読んで考えて欲しい本  
  『空気の研究』 山本七平(著)
  『「関係の空気」 「場の空気」 』冷泉 彰彦 (著)
    冷泉さんの本の方が平易です。
        



どんなにその人に欠点があっても、それがその人を否定する正当な理由にはならない。嫌う口実にしか、、。人の欠点を述べ立てているとき、人は誰も同じ表情をしている。

考え方や行動は批判し論じても良いが、その人そのものや感じ方を批判し、果ては否定することは横道に逸れている。これは厳密に区別するべきだ。日本人はこれが弱いと思う。

あっという間にその人そのものの批判から更に否定に取って代わる。そうして皆で責め立てる。その責め立てる雰囲気が山本七平さんのいう空気になってしまって、自由な論議の場を奪っている。人々は空気を読むことに躍起になる。

あの戦争の責任は指導者だけにあるわけではない。日本人がディベートに弱いのはそんな所からも来ていると思う。空気が支配する日本は怖く、危なっかしい。

by bs2005 | 2006-10-17 04:37 | 異論・曲論  

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