最近、映画運が良い!

また良い映画を見た。クリスマスの朝、全然クリスマスとは関係ないメキシコ映画"Men with Guns"(1997)というのを観た。Independent Film Channelでやっていたものだ。



理想主義のお医者さんが、引退間近に、僻地に医者を送り出すプロジェクに送り出した自分の学生達のその後の噂を信じられずに、かつての残りの学生達の一人一人に会いに行く。そこで見たゲリラと政府軍の残虐さ。それに翻弄される無力で貧しい村人達のむごい現実。自分の学生だった人達の悲惨な最期。

今まで、それを都会で耳にしながら、そんなのはセンセーショナルな噂にすぎないと、鼻にもひっかけなかった理想主義者の彼。その彼を否応もなく目覚めさせる現実。憑かれたように、大変な思いをしながら、彼は自分の学生に会いに、困難な旅を続ける。その間に、半ば強制的に同行者が増えて行く。その間の色々の話だ。

人間のむごさ、弱さ、醜さ、そういうものに眼を据え、その絶望の中で、人間を表層で断罪するのではなく、一歩奥に入って向き合うことによって見えてくる、微かな救いのようなものが伝わる良い映画だった。表面的にはクリスマスと関係ない話だけど、本質では、下手なクリスマス映画よりはるかに、クリスマスにふさわしいと思った。
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by bs2005 | 2005-12-26 04:18 | 忙中閑の果実  

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