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上には上が、、

シリコンバレーに住んでいると、自分とは桁違いの金持ちとも、ごく普通にテニスをしたりする。今までで一番凄かったのは、門から家に行くまで車でかなり走って豪邸に着いたと思ったら、それは車庫で、その奥にお屋敷があったというものだった。その豪邸の裏にあるコートでテニスをした。ここらへんのビジネスの社会では知らない人は居ないような人だったようだけど、私は未だによく知らない。一度だけの出会いだったので名前も忘れた。

その人ほどではないけれど、昔よく私の世代で言われたひばり御殿とか田中角栄の家など、大き目のウサギ小屋にしか思えないだろうなという家に住んでいる友人は結構居る。外国旅行を年に何度もしている友人も、自分の飛行機で操縦して旅行するという友人も普通に回りに居る。テニスコートとプールの両方を庭に持っているというのも珍しくない。

そんな友人の一人で数ヶ月前に夫婦で中国に一ヶ月ほど旅行していた友人が、二週間ほどギリシャ、地中海の旅行に出かけるという。別に驚きもしなかったけれど、その旅行の中味を聞いて驚いた。

たまたまゴルフ場で出会った夫婦と何となく話が合って、一緒にギリシャに行こう、家内の誕生日祝いの旅行なんだと言われたという。それでどういうグループに誘われているのかと訊いてみたら、グループではなく、彼らのプライベート・ジェットで一緒に行こうと言うのだという。

そこまでは出発前に聞いていて、プライベート・ジェットというのは凄いなと思っていたのだけど、今日帰ってきた彼女に話を聞いたら、聞きしに勝るとはこのことだ。

その飛行機は9人の客を乗せることが出来、一人一人の椅子はベッドにもなるのだという。そして専従パイロットが二人、アテンダントも居て、4人だけの乗客の為に至れり尽くせりのサービスをしてくれる。映画も好きなものが見られる。食べ物も飲み物も豪華なこと、この上無い。機内は広く、インテリアも贅を尽くしている。

そして向こうの空港に着いたら、何と飛行機から税関の建物までリモが迎えに来て乗せてくれる。荷物は一切持たないで済む。手続きが終わってホテルまではまた別のリモが送ってくれる、、、と一事が万事、こんな調子だったのだという。

私の友人は、私から見れば既に充分優雅な生活を送っている金持ちだけど、その彼女が驚くような贅沢な毎日だったのだそうだ。そしてもっと驚いたことは、その夫婦は3年に一度プライベートジェットを新しいのに買い換えているのだそう。

道にはホームレスの人が居て物乞いをし、カリフォルニアの失業率は12%にまで及んでいる一方で、こんな金持ちがいる。アメリカの金持ちは日本の金持ちと違って皆慈善活動や募金には熱心で、自分だけで贅沢を楽しんでいるわけではないけれど、それにしても、という感じだ。やはり、どこかいびつな感じがする。このいびつさがリーマンショックへと繋がったのだと思うのだけど、本質的なところではそういう部分は少しも変わっていないようだ。アメリカの問題は根深いところにあると思うのは貧乏人の僻みか?

by bs2005 | 2010-09-14 12:59 | 日米雑記  

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