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「ボクの宝物は自分だから」

これは愛知県名古屋市立田代小学校6年生、11歳の少年、近藤魁(かい)くんの言葉です。

私の大好きな番組の一つ、『課外授業ーようこそ先輩』ー映画監督 堤幸彦氏の回の15年後の自分に向かってのビデオ・メッセージを送るという企画の中で、このいかにも子供らしいひねた所のみじんも感じられない少年が最後の方で言った言葉です。

15年後と言われても全然見当もつかない、大人がどういうものかも、自分がどうなっているのかも全然想像できない、、、と途方に暮れていたこの少年、自分が今一番好きなもの、自分が宝物にしているものを撮影当日持参するようにという課題を与えられて、他の子供達はそれぞれ今一番はまっているもの、大好きなものを持参していたのですが、この子は何も持たず、素のままで、メッセージを語り、最後にこう言ったのです。

負うた子に教えられると言いますが、孫と言っても良いくらいのこの少年に教えられた気がしました。自分を大切に、ありのままの自分を受け入れ愛し、自分らしく生きていくことを大事に、、等々とは思ってきましたが、自分を宝物と思う意識に欠けていたのだと思います。子供を自分の宝物とはよく思ってきたのですが、自分自身を宝物という意識は無かった、、、(汗)

考えてみれば、正にそうですね~。自分を好きになるということよりも、自分を宝物と思うことの方が大事かもしれない、、この二つは似ているようで微妙に違う気がします。

この世で一番の宝物は自分、そう心から言い切れるこの少年が、この言葉を放ったときに、沢山の宝石がこの少年の口から突然空間に飛び出してきらきらと空間を埋めてしまったような、そんな鮮烈な感じを受け、何て素敵な言葉かとウルッとしてしまいました。だから、この番組、好き!この少年の将来も楽しみ!

余談ですが、8月16日は伊勢崎賢治さんの「武器を持つ?持たない?」が放送です。皆様、お見逃し無く。

by bs2005 | 2009-08-09 03:35 | 忙中閑の果実  

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