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鎌田靖さん、今まで有難う!今後もご活躍を!

以前、「すぐれもの」としてNHKの『週間こどもニュース』をご紹介したら、優雅なクロエさんはご主人とご一緒に、多才なご趣味で第二の人生を楽しまれているキャシーさんは奥様とお義母さまと三人で、それぞれ楽しみにご覧になっているとコメントを頂き、子供が居なくても見ているご家庭が珍しくないばかりでなく、こういう方たちまで見ておられることを知り、改めて『週間こどもニュース』って凄い!と思いました。

先日、今までお父さん役をやっておられた鎌田さんが番組を去ることを知りました。お母さん役が若いはしのえみさんになった時から、この日の来るのはそう遠くなさそうと思ってきましたが、本当に交代になるのはとても淋しいです。

私は初め、彼の自然で素敵なお父さんぶりから、こういう役を得意にしているどこかの劇団の俳優さんなのだろうとばかり思ってました。

彼が報道する姿を初めて見たのは、『ワーキング・プア』の特集番組で番組を仕切っていた時でした。その迫力ある報道ぶりに驚きました。弱い立場に追いやられている人々への深い同情、無策の政治への義憤、そういうものが沸々と伝わりながらも、センセーショナリズムとは一切無縁、冷静、誠実、真摯な報道ぶり。温厚柔和な語り口は最後まで変わりませんでした。

こういう人が『週間こどもニュース』をやっていたのかと改めて驚くと共に、この番組のレベルの高さの訳が分かりました。

子供向けだからと云って手を抜いたところや、子供の知性を甘く見たようなところは微塵もありません。子供にも分かるような平易さはしっかり守られながらも、大人の鑑賞にも耐える、、、本当に分かっている人は変に難解な言葉を一切使わず、平易な言葉で表現できるとよく言われますが、鎌田さんはその見本のような人だと思います。

彼ほどの力量のある報道人が子供向けの番組に回されたら、くさることもあり得るのではないかと思いますが、彼の場合はそんなことは少しも無かったのだと思います。与えられたものを謙虚に誠心誠意、自分のベストを尽くしてこられたのでしょう。だからこその人選でもあったのでしょうが、、。

この番組で一番気を遣って来たことは「いかに分かり易く伝えるか」ということだったと言われてましたが、それは充分に果たされてきたと思います。「今後は他の番組を担当するので良かったら見て下さい」と言いながら、その番組名を言わなかったのも、彼らしい誠実さ・謙虚さを感じてしまいました。

目を潤ませ、言葉を詰まらせ、最後のお別れを言っていた鎌田さんの姿に改めて、如何にこの番組を愛し、大事にしてきたかが熱く伝わってきました。今まで分かり易く素晴らしい番組を、子供だけでなく大人にも届けてくださって本当に有難うございました。今後のご活躍にも期待しています!
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by bs2005 | 2009-03-31 05:05 | 賛辞のあなた  

アメリカ経済回復のぶん的見通し

経済学者でもなく、何の専門的知識も無いただのオバサンの私が、こんなタイトル、我ながらシャラクサイし、ふざけるなって感じですけど、この頃、何だかとてもこんな気がしてきたのです。

アメリカの経済の回復は大方の人が思っているより、そして専門家が言うよりはるかに早いのではないかと。来年の今頃はー下手すると今年の年末か年明けにはー株も1万ドル台を回復しているのではと、、。

これは別にオバマへの期待から感じているのではないのです。オバマが大統領に決まった時も、道は険しく長く、とても困難だと思ってきましたから。

他のことはともかく、アメリカ経済は結構意外に早く立ち直るような気が最近して仕方ないのです。でも、アメリカ経済が基本的に強い、底力があると思っているからでは全く無いんです。

何故早く回復すると思ってしまうのか?

それはアメリカ人がこんなに長く投資を控えてマネーゲームを抑えていることも、自分の収入に見合った生活以上の生活をしないようにすることも、そう長くは出来ないのではと思えて仕方ないからです。

したくても出来ない失業者は別としても、何とか職を維持している人、あるいは大損してもまだ沢山財産を持っている人たち、今は経済の冷え込みにしゅんとなっていますが、そんなに長いこと、その状態に耐えられないのでは?今の状態に飽き飽きしてきたら、どうなってもいいや、もう我慢できないとまた財布の紐が緩むのでは?そしてそれと共に経済は回復して行くのでは?そんな気がして仕方ありません。

何だか最近、お金を使いたくてたまらない、お金を投資したくてたまらない、そんな空気を感じるのです。まだ始まっていないのに、そんなウズウズした空気を感じるのです。春だからでしょうか?

今は貪欲や過剰な消費を反省していますが、「喉元過ぎれば」みたいなもんで、この二つはアメリカ人の骨まで染み込んでしまったもので、反省もそう長続きはしないのでは?と。

1940年代の大恐慌の再発が話題になりますが、あの頃のアメリカ人はもっと質素で堅実だったと思うんですよね。一旦、そうでなくなった国民がそう簡単に元には戻れないのではないでしょうかね~?

来年の今頃、専門家とこのど素人の単なる勘とどちらが当たっているでしょうか?まあ、私の方は予想で生活している訳ではない無責任な立場ですから、大はずれでも痛くも痒くもないんですけどね、、(笑)。
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by bs2005 | 2009-03-31 01:07 | 能天気  

『ぶんな毎日』よりの転載記事・オン・パレード その1

一つ前の記事で調子づいてしまい、あちらに書いたまま忘れていた心に響いた話、言葉を自分の記録の為にこちらにまとめて、これから何回かに分けて転載することにしました。以前読んで頂いた方には、全く自分勝手な理由の記事ですみません。まあ、そもそも大体私の記事は自分勝手なんですが、、(汗)

この機会に、ほったらかしだった<『ぶんな毎日』ダイジェスト>のカテゴリーの充実(?)を図ることも企んでおります。どこまで自分勝手なんだか、、、(汗&笑)

『こどもの詩』より
さらに『こどもの詩』より
星野道夫さんの本より
中学生の詩のご紹介
石垣りんさんの詩
チャップリンの映画より
『ローラ、叫んでごらん』
日経新聞 2005年3月掲載 『私の履歴書』(石坂公成(きみしげ)氏)に寄せて
石坂啓(漫画家)さんの言葉より
名言 あれこれ
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by bs2005 | 2009-03-28 01:11 | 『ぶんな毎日』ダイジェスト  

『ぶんな毎日』よりの転載記事ー「日本中を泣かせた一つの小石」

号泣するほど感動した話でさえケロリと忘れてしまう私、そういえば以前、とっても良い話があった筈と探してみました。このお話をご存知でない方の為に、転載します。

年を取ると共に、ますます涙もろくなってきた私、たまたま昨日、ある人の「人は腹黒くなればなる程、涙もろくなる」という言葉を聞いて、それはあるかも、、(汗、汗)と思ったりしました。この話読んで、腹黒い方、大いに泣いて心を洗って下さい。感動されなかった方、ご心配なく。心がまだ綺麗なのかもしれません。(笑)

*  *  *  以下、 転載記事 ( 2005-05-27掲載)  *  *  *  

今、犬養孝という方の『万葉の人びと』(新潮文庫)を読んでいます。

日本人なんだから、万葉集位、もう少し知らなければと読み始めました。読みやすくて、万葉の時代のひとびとが、すごく生き生きと身近に感じられます。お勧めの本です。犬養さんは、大阪大学で学生に教えておられた時、学生達を全国の万葉集ゆかりの土地に連れて行って話をされたそうで、そこで話された万葉集の時代の人々の詩心に感激して、出席も取らないのにたくさんの学生が、いつも次回を待ちかねて参加して来たそうです。それを基にして書かれた本のようです。

まだ読み初めですが、その第三回のお話「霊魂」の中のお話に感動したので、その部分をご紹介したいと思います。ここで犬養さんは、物は、人が触れる事によって、人の魂が移るのだと言ってます。だから、形見の品というのも、その人が触ったという事によって、ただの品物を超えた魂の移ったものになる、そのように万葉の人々は感じてきたし、それは、現代の私達にも根付いているのだと言われます。その一つの例として挙げられたのがこのお話でした。

みなさんも見てらっしゃると思うんですが、NHKで、いつだったか「こんにちは奥さん」という時間だったと思うんですが、もう大分前ですがね、こういうのを見ました。八十をすぎたおじいさんとおばあさんが、初めて二人揃って旅行をした。そういう人たちを何組かスタジオに連れて来て感想を聞くんですね。

 さて、「どこへ行ったんですか」と聞いたら、「鹿児島へ行った」と言う。戦争中、自分の長男が鹿児島から飛行機で飛び発ったきり帰らないで戦死ということになっている。そこで、一度夫婦そろって息子が飛び発った所を訪ねてみたいと思っていた。

 さて、現地に行ったら、雨が降っていたんです。そうしたら、自動車の運転手が、「おじいちゃん達、そういうことなら、いとわないからどこまででも行ってさがしてあげる」と言ってくれた。行ってみたらそこに飛行場なんかありゃしない。記念塔のようなものが立っていて、砂利が敷いてあった。

おじいちゃんはその石が欲しかった。もしかしたら息子が最後に踏んだ石であるかも知れない。けれど公共のものだから、いただくわけにもいかないと思っていたら、運転手が、「ひとつ、坊ちゃんが踏んだかもわかりませんからお持ちになったら」と言う。「ああそう言ってくれるか、それじゃいただいていくか」というわけで、その石を持ってきた。

「じゃ、ここにお持ちですか」ってアナウンサーが言ったら、おばあちゃんが、もう涙を出して、そして震える手で、ハンカチの中から石を出すんです。布きれの中からね。私は何の気なしに朝のご飯を食べながら、横目でテレビを見ていました。そうしたら、涙がワァーッと出てきました。

だって、おじいさんとおばあさんにとっては、ただの石ころがもう、息子そのものになっているんです。そうしたらどうでしょう。アナウンサーの方も鼻声になっていたし、それから集まっているご婦人達もみんな泣いています。あの瞬間、日本中を泣かしたんじゃないでしょうか。何でもない小石一つが。

それは、本当は、関係のない何でもない石かも知れない。その石が日本中の人を泣かせるというのは何でしょう。人間の心というものでしょう。心の厚みですね。石は石ですよ、平凡な。その石を、そういう風に考えるというところに、人間の心の厚み、人間に対する頼もしさというものを感じます。だから、「信濃なる 千曲の川の 細石も 君し踏みてば 玉と拾わむ」なんていうのは、全く人間の頼もしさを身近に感じさせる歌だと思うのです。

万葉は、千三百年も前で古いけれども、一番古くて、一番新しいということを前に申しました。本当に古くて新しい心、それが万葉の心ですね。
 (転載記事ー完)    

そちらの記事にコメントを送って頂いているので、TBという形でオリジナルの記事を送っておきました。自分のブログの記事を紹介して、そこに自分でTBする、、、完全に一人相撲の世界です。(笑)
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by bs2005 | 2009-03-27 23:41 | 『ぶんな毎日』ダイジェスト  

BBC World News のテーマ音楽(?)がナゼか好き、、、

らふぃさんが以前下さったコメントの中で、BBC 放送は比較的フェアな報道をするので見るようにしていると言われていました。それまでイギリス英語は苦手意識が強く、比較的聞き取りやすいものを見て馴染むようにはしていたのですが、ニュースは見ていませんでした。

らふぃさんに背中を押して頂いた感じで、BBC World News をやっと見るようになりました。案じるより産むが易くの言葉どおり、最近は馴染もうとしていたお蔭もあってか、聞き取るのにそんな苦労はせず、もっと早くから見ていれば良かったと思いました。

そう思った理由のもう一つは、このニュースの始まりとニュースの最中にも流される音楽(音楽とも言えない?)テンポのよいポン、ポン、ポポン(うまく表現できない・汗)という時報のような音に何故かシビレテしまったのです。何故好きなのだか自分でも全く謎なんですけど、このテンポの良い音がたまらないのです。(笑)

どんなのかとお思いの方は、これを、、、。改めて私のことを変わり者と思われるでしょうか?(汗)

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by bs2005 | 2009-03-27 05:04 | 能天気  

五人目はMayuさん!おめでとう!

今週のピックアップ・ブロガーマユさんのブログが選ばれました!私のリンク先からピックアップ・ブロガーが選ばれたのは、これで5人目です!

  一人目:アツシさん(2006年4月)
  二人目:夢アブさん(2006年5月)
  三人目:sarasa-reisiaさん(2006年7月)
  四人目:NED-WLTさん(2008年6月)

いつもいつも、私のリンク先にはまだ選ばれていないのが不思議なブロガーが沢山おられると書いているのですが、それを証明してもらいました。ありがと~う!まだまだ、続きますよ~!

私のブログに遊びに来てくださった方は是非、リンク先も覗いてみてくださいね。勿論、選ばれてからリンクを頂いたピックアップ・ブロガーのブログも沢山あります。私のブログ自体は全然大したことないですが、リンク先の充実ぶりは私のブログの唯一の自慢なのです。^^;

マユさん、これからも素敵なブログ空間を作り続けてくださいね♪

関連過去記事:
アツシさん、おめでとう!
またまたおめでと~う!(夢アブさん)
三人目(!)のおめでとう!(sarasa-reisiaさん)
感動を呼ぶ本とビデオ(NED-WLTさん)
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by bs2005 | 2009-03-26 06:12 | メッセージ  

I can't begin to tell you ---

聞いたことのないー気づいたことのない?ー英語表現に出会って、へ~、そういう言い方があるのかと思ったら、立て続けに同じ表現を聞きました。タイトルで書いたものです。

逐語訳で直訳すると、「ーーーをあなたに伝えることを始めることが出来ない」みたいな訳の分からないことになってしまいますが、使われている状況から判断すると、「言わずには始められない」という感じで、tell you の後に without sayingが省略されているような気もしますが、「言葉にならない」「言葉に出来ない」という日本語の方が近いのでしょうか。

初めに聞いたのは、FBIもの『Numb3rs』の中です。主役陣の一人の天才数学者に会った人が言った言葉。

I can't begin to tell you what a pleasure it is to meet you.
あなたにお会いできてどんなに嬉しいか言葉に出来ない位です。

二度目に聞いたのは、これもFBIもの、『24』の中です。女性大統領が入院中のご主人、ファースト・ジェントルマンと話して、今まで疎遠になっていた娘と和解できて戻って来てくれたことを伝えたときに、病床の彼が言った言葉。

I can't begin to tell you how happy that makes me.
どんなに嬉しいか言葉にならない位だよ。

こういう番組を見ているのは、ひとえに、ただただ、英語の勉強の為なのです。退屈なのを我慢しながら向学心だけで、、、←ウソツケ!(笑)

私が直接、こんな表現を相手から聞いた記憶が無いのは、相手をこんなに喜ばせたことが無いんでしょうね~。(汗)
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by bs2005 | 2009-03-26 04:51 | こんな英語表現  

"Cry, The Beloved Country" が復活させた南アフリカの小さなSL

”Cry, The Beloved Country”(『叫べ、愛する国よ』)は、南アフリカを舞台にした先住民族ズールーの悲劇を題材にアパルトへイトの問題を取り上げた本(1948)です。

私のブログに長くお付き合い下さっている方は、よくご存知かと思いますが、私はかなり簡単に感動してしまう癖に、すぐにケロリと忘れてしまいます。(汗、汗) 自分で猛感動して書いた記事なのに、後からタイトルを見ても、どんな内容だったか思い出せない、、、(涙)。

このタイトルの本も、20年近く前に、コミュニティ・カレッジのESLの作文のクラスの教材だったものです。素晴らしい本でした。数章ずつクラスで論じ、そのテーマに沿ったエッセイを書くというクラスでしたが、それ以外にも教材や宿題が山ほどあり、テストも頻繁にあり、ふ~ふ~言いながら、何とかやり終えました。大変でしたが、この本に出会えただけで、このクラスを取った価値があったと思う本でした。

何度も胸がつまり、読み終えたときはしばらく動けないほど圧倒されました。本当に素晴らしい本でした。でも筋は殆ど覚えていませんでした。(汗&涙)

その本を今日、取り上げているのは、たまたま見る気もなく付けたテレビの番組で、この懐かしい本が取り上げられていたからです。その番組は『世界SL紀行』という番組でした。特にSLに深い関心も無い私ですが、疲れていたので何となくそのまま見ていたら、この懐かしい本のタイトル。筋は思い出せないけれど、めちゃくちゃ感動したことだけ覚えていたので、思わず見続けました。

この本が何故SL番組の中で語られたかというと、この本の中で南アフリカにあるこのSLが何度か出てきて(全く記憶に無い・汗)、車窓の景色の素晴らしさなども描かれているのだそうです。

そのSLが経営難から1985年に廃止されてしまったのですが、この本とこの作家(教師をしていたアラン・ペイトン)の思想に心酔したジュリアン・ペレイラさんという人が役場の仕事を止めて、地元の人々の協力を得てこのSL会社(ペイトン・カントリー鉄道)を2000年に復興したのだそうです。毎週日曜日に一往復だけの運転だそうですが、地元の活性化にも貢献しているとか。

本の筋は殆ど覚えていませんでしたが、感動の強さだけは覚えているので、この本がきっかけでSLを復興させた人の熱意は分かる気がします。発売当時、この本は20カ国で翻訳され、当時のベストセラーになったそうです。日本でも翻訳されたけど絶版になったと聞いたような、聞かなかったような、、(汗)。

日本の方にはあまり馴染みのないことが本当に残念です。英語の本でも良いという方には是非一読をお勧めします。平易な英語なので受験生の副教材にもぴったりだと思います。話が格調高いだけでなく、文体も平易ながらとても格調高く、詩的なのです。大自然の描写が素晴らしく美しいだけに、なおさら、話の悲劇性も際立つ感じがします。特に最後のシーンの悲しさと美しさは圧巻です。

本の筋をちょっとだけご紹介。

ウィキペディアで調べたところによると、アパルトヘイト政策の厳しい頃、南アフリカの小さな村の先住民族ズールーが過疎の村(イゾポ)の貧しい生活から、ヨハネスブルグでの出稼ぎに出て行かざるを得ず、そういう運命の中でのある二つの家族の話が中心です。

黒人の殺人犯側の父親と白人の被害者側の父親がそれぞれの息子を巡った親子の葛藤、そしてお互いへの葛藤に苦しみます。白人の父親はアパルトへイトは当然と思っている人で、反対運動に走る息子を理解できず、疎遠になり、殺されてから初めて息子の書いたものを読み理解して行くようになります。黒人の父親(牧師)は、黒人の為に戦ったその息子さんをよりによって殺めてしまった生きている自分の息子(結局死刑になってしまう)と対峙します。登場人物は他にも色々居て、南アフリカの問題に真正面から向かった本でもあります。

人間の哀しさ、弱さ、強さ、美しさ、素晴らしさ、全てが描かれている本です。筋はけろりと忘れてましたが、それだけは強烈に残っています。忘れていながらおこがましい限りですが、飛び切りお勧めの本です。古い本ですが、人種を越え、憎しみを越えて共生が求められる現代にこそ、読まれるべき本だと思います。もう一度翻訳本が出て欲しいですが、無い分、この格調高い英語に触れる良い機会ではあるかもしれません。映画は1951年と1995年に出来たそうですが、原著に是非当たって欲しいです。

ウィキペディアの参考記事:「ズールー族」では無いので、とりあえず「ズールー語」で、、
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by bs2005 | 2009-03-25 05:12 | 忙中閑の果実  

ライス前国務長官の言葉

前にも何度かご紹介したことのある在米日本人を対象にした無料配給の雑誌Weekly 『U.S.FrontlLine』の三月二十日発行(No.436)にとても興味深い記事がありました。「オバマの時代 -希望はどこに向かうのかー」という佐藤美鈴さんという方の書かれた記事です。とても読み応えのある全文をご紹介したいのですが、そうも行かないので、彼女が紹介したライス前国務長官の言葉を、、。

彼女は黒人女性初の国務長官ですが、共和党政権の中枢に居たこともあったせいか、人種問題に熱心とは言えず、黒人コミュニティからは厳しい批判の的になってきました。選挙中、対立陣営や右派メディアが、牧師の発言やら、ミッシェルの発言を利用して、「懐疑する黒人=愛国心に欠けた不満だらけの他者」という図式にオバマをはめこめようとした時、他ならぬその彼女が黒人の不満と心情を擁護する発言をしたことは、多くの人に驚きをもって受け止められたそうです。孫引きですが、その発言をご紹介します。昨年三月末、保守系新聞ワシントン・タイムズで語った言葉です。

「アメリカの黒人は、建国の民だ。ヨーロッパ人とアフリカ人は、この地に来て一緒にこの国を創り上げた。片方は自らの意志で、、もう片方は鎖につながれて。アメリカ誕生の真実は決して美しいものではない。」

「私がアメリカの黒人として皆に分かってもらいたいのは、黒人たちは、この国が彼らを愛さず信じなかった時でさえ、アメリカを愛し、アメリカに対する信念を失わなかったということ。それが私達が築き上げてきた歴史なのだ。」


佐藤さんは、1942年の”I, Too”という Langston Hughes 作の詞も紹介しています。平易な英語なので不要なのですが、上記のライス前国務長官の言葉と一緒に読むと抑えきれない感動があるので、その勢いで拙訳を、、、

私もまたアメリカを謳おう

私は肌の黒い方の兄弟だ
彼ら、白人はお客が来ると
台所で食べろと私を追い払う

でも私は笑って甘んじる
そしてきちんと食べ
強い人間に成長する

明日
私は食卓で食べるだろう
お客がやってきても
誰も私に台所で食べろなどと言えやしない

それだけでなく
その時こそ
彼らは私がどんなに美しいかを目のあたりにし
自分達を恥ずかしく思うだろう

私も、また、アメリカなのだ



オバマが大統領に正式に選出されたとき、目を潤ませて祝いの言葉を述べていたライス女史の姿が、改めて心に響きます。

参考記事:オバマが親交の深かった牧師が黒人の怒りをストレートに表現することについて、オバマの愛国心を問われ、攻撃を受けていたときの彼の人種問題に向き合った歴史的演説

" I, Too" (原文の感動を味わい方の為に ^^)

I, too, sing America.

I am the darker brother.
They send me to eat in the kitchen
When company comes,
But I laugh,
And eat well,
And grow strong,


Tomorrow,
I will be at the table,
When company comes,
Nobody'll dare
Say to me,
"Eat in the kitchen,"
Then,

Besides,
They"ll see how beautiful I am
And be ashamed--.

I , too, am America.

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by bs2005 | 2009-03-24 05:35 | 忙中閑の果実  

或るドイツ人が讃えた或る日本人

或るドイツ人、即ちNHK『視点・論点』(ベルリン自由大学教授 イルメラ・日地谷・キルシュネライト氏の回)で、氏が讃えていた或る日本人は、昨年末亡くなられた加藤周一さんです。

彼女は「実に多面的に活動された知識人」であった加藤氏をある外国の学者が「ルネッサンス人」にたとえていたことを紹介し、これは加藤周一という人物を見事に言い当てていると言っています。詳しくは個人的エピソードを交えた興味深い一文の上記のサイトを是非読んで頂くことにして、少しだけ引用させていただきます。

古典的知識人は、日常的な動静や流行、大衆社会の神話などに巻き込まれることなく、それに対して距離を置くことにより、みずからの権威と高潔さを守り抜くのです。加藤周一氏は、まさにそのような人物でした。

加藤周一という人物は、私がこれまで日本でよく経験した、みずからの社会的地位を周りに意識させる大先生や有名人とはまったく違っていました。彼は知的交換や議論を心から愛し、その際、地位や年齢、国籍などというものをまるで気にかけません。人間として実に自由で、開放的な、しかも好奇心あふれる加藤氏のもとでは、社会的地位や年齢など、その意味を失ってしまうのでしょう。


当然ながら、加藤周一さんの素晴らしさに私が何の貢献をしたわけでもなく、縁もゆかりも、何の接点も無いわけですが、こうして外国の方に日本の人が讃えられると、何とも嬉しくなってしまいます。同じ日本人というだけで、、、^^;
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by bs2005 | 2009-03-24 04:37 | 忙中閑の果実