Thank you for being you.

アメリカ人の友人の中に私がとても尊敬し、好感を持っている人が何人か居る。その中には、自分たちの私的な深いことまで話す友人も居ないわけではないのだけど、むしろ、大好きだけど距離を持った付き合いをしている友人の方が多い。相手の事情は殆どお互いに知らないというような付き合いの方が多い。

そういう友人の一人、こちらの周りに何かがあるととても優しい気遣いをしてくれる思いやりのある人だ。でも、彼女の悩みは聞いたことがない。ユーモアのセンスたっぷりの人で、すごく知的であらゆることに有能な人だけど、アメリカ人にありがちな「自分が、自分が」というところがない。相手の立場に立てる謙虚で控えめな人だ。勿論、強い人でもある。

そんな彼女が一年位前から、人生の大きな転機を迎え、一つの決断に向かって歩み出していたこと、そして最近、最終的な結論ー辛くて勇気ある結論を出したことを知った。彼女がそんな時期を迎えていたことも、悩んだり苦しんだりしていただろうことにも全く気づかなかった。ずっと、いつもと変わらぬ強く愉快で優しい、他の人のことを気遣う人だった。

彼女が選択したことだから結論の正しさには一つの疑いも持っていない私だけど、どんなに正しい選択だって、計り知れないほど辛く悲しい場合がある。ほとんど彼女はそれを表に出さないけれど、何かの瞬間にふとその深い悲しみを感じさせる。人に甘えない人だけに余計切なくなる。

彼女の力になって上げたいが、彼女はしっかりと自立したキャリア・ウーマンだし、聡明だし、強い女性。英語も満足でなく、アメリカで自立する力も持っていない私が彼女の力になれることなど何もない。そもそも私を必要とさえしていない。ただ慰めのメールを送ったり、ハグしたり、そんなことしか出来ない。それだって、アメリカの文化の中では育っていないから、適切なことを言えているかどうか、踏み込み過ぎているかもしれない。

他の件で彼女にメールを送るついでに、自分のそんなもどかしさを伝え、「適切なことさえ言えない、何も力になれない自分の無力さを痛感している。私に出来ることは祈る位だけど、一生懸命祈っているから」というようなことをちらりと書いた。

彼女から返事が来た。

You do so much for me just by being the person that you are. I just am grateful for having met you. Thank you for being you.

(あなたがそういう人であることだけで、私にはとても大きな力になっています。あなたに出会えて良かったです。あなたでいてくれて有難う。)

私は何度も何度も読んで泣いた。私は彼女の力に全然なれていないけれど、私の方がそんな彼女から大きな力をもらった。私も彼女にThank YOU for being you.(私こそ、あなたがあなたでいてくれることに感謝しています。)と送った。
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by bs2005 | 2009-06-25 11:56 |  

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