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That's just one side of me. ー 47歳のシンデレラ

今朝、私の大好きなミカさんがレギュラーで出ている”Morning Joe"という番組で紹介されたYouTubeでここ2日間で5億(訂正:5百万)のヒットを超えているというビデオをご紹介します。圧巻です。取り込みの出来ない設定になっているので、一番下のURLをクリックしてみて下さい。

”Britain's Got Talent" というイギリスの素人発掘番組に、ある村から出てきたという失業中の女性が出てきます。審査員代表の男性(サイモン)はアメリカの同様の番組でも審査員代表をつとめ、その容赦のない辛口、スター性の無い人へのあからさまな冷たい態度、苛烈なまでの正直さで話題になった人です。

彼の発掘番組には、時々とんでもない勘違いをした人が出て来ます。歌も下手、才能のかけらもない、魅力ゼロなのに自信だけ満々というような人が。そういう人が出てきたときのサイモンの容赦のない、その自信をこっぱみじんに打ち砕く評が面白くて彼の番組を見ている人も多いのです。サイモンも会場も、そちら狙いで選考された人と初めから思いこんでいた感じです。

この女性が年を訊かれて「47歳」と答えるあたりから、審査員も会場も、もろに冷たい態度を表に出します。失礼ながら、どこからどうみてもスター性とは無縁の女性。自称の年齢より更に10歳は老けて見えます。「何しに出てきた」と言わんばかりのムードが会場全体に漂っています。

でも彼女は臆することもなく、タイトルの言葉(「それは私のごく一面に過ぎないのよ」)を言って腰を大きく振って見せます。腰の振り方も下品でますます審査員の反感を買う感じですが、質問は続きます。

夢を訊かれて、「プロの歌手になること」と答えると失笑の雰囲気。「どうして今までなれなかったのだと思う」と訊かれると、「そのチャンスに恵まれなかったから」と答えますが、そこでも「違うだろ?そもそもアンタには無理なんだよ」という雰囲気。目標としている歌手の名を上げると、会場からは「ふざけるな」という敵意さえ感じられます。

それが、、、、、、!

歌い出すと会場が一変します。彼女の歌も、会場の変わりぶりも一見、いや一聴の価値のあるビデオです。サイモンの表情の変化など特に見もの。That's just one side of me. その表現の正確さを、彼女の歌を聴いたあとでは思い知らされます。終わった後の審査員の評・表情を知りたい方はノーカット版の方でご覧ください。

BRITAINS GOT TALENT 2009 SUSAN BOYLE (SINGER)(短縮版:3分46秒)
とりあえず見てみようという方はこちらを。

BRITAINS GOT TALENT 2009 SUSAN BOYLE (SINGER)(ノーカット版:7分7秒)
本当に面白く感動的なのはこちらの方ですが長いです。5億(訂正:5百万)超のヒットはこちらの方です。

それにしても、世の中にはとんでもない才能が埋もれて眠っているものなんですね~!48才近くまで認められることもなく、彼女自身出て行っても失笑を買うばかりかも?ということは分かっていたと思います。それでも敢えて自分の夢に賭け、堂々と挑戦し切った彼女の勇気を讃えたいです。

何故もっと若いときにとも思いますが、若い頃はこの失笑が怖くて前に出られなかったのかもしれない、そうだとしたら年を取るということは捨てたもんじゃないという気分にもなります。終わってみると何だか勇気をもらえるビデオです。

私もね~、、、(息)、、That's just one side of me.と言って周りを驚かせるような才能を隠し持っていたら、どんなに嬉しいことか、、、どこをひっくり返しても、今更、そんなの無いナ~、、(涙)。

参考:続:47歳のシンデレラ - 審査員のコメント(訳)を中心に

by bs2005 | 2009-04-16 03:22 | 忙中閑の果実  

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