らふぃさんから再び大変興味深いコメントを頂きました。

現在、連載中(^^;)の「アメリカは何処に行くのかーらふぃさんへの返信に代えて」の記事に、らふぃさんより大変興味深いコメントをまた頂きました。当ブログのコメント設定により読めない方達の為へのご紹介かたがた再び記事にさせて頂きます。ついでながら後半に私のお返事とそこに書き忘れたことを載せておきました。らふぃさん、有難うございました!

らふぃさんのコメントをじっくり読んで頂きたいので(半分、それを言い訳にしてますが)、(その3)の連載は少し先にさせて頂きます。肝心の部分がずっと先延ばしですみません。

<らふぃさんのコメント>

コメントと記事、ご紹介くださって本当にありがとうございます。
なんだかこんなに立派な記事でお返事というタイトルを頂いて、恐縮してしまいます。

大統領の宗教対策の話題も面白いですね。キリスト教諸派には現在、エキュメニカルと言う超教派対話に積極的な教派と、それを頑なに拒絶するグループがあります。

元は1960年代にバチカン公会議でカトリックが提唱し、それを行動で示していたのが前の教皇のヨハネ・パウロ2世でしたが、ルーテル、エピスコパル(聖公会)などがこれに賛同しています。(蛇足ですが、カトリックのこの動きが1960年代という、ケネディが自らがカトリックであるために苦戦した大統領選を結局勝利したのとほぼ同時期に起きたという時代の流れを併せて考えてみると興味深いものがあります。)

一方で、東方正教会やカルヴァン系諸教派の多くには、なかなか賛同できない動きがあるようです。Evangelicals(福音派)の指導者層はその代表的な様相を呈している訳ですが、現場の牧師や信徒たちの方がその意味では進んでいて、他教派との関係改善にきちんと向き合っていたりします。

それもWASP のアメリカで、実は単一教派としてはカトリックが最大の信徒数を擁していた20世紀が終わって、Evangelicalsが最大教派となったことの一つの現れかもしれませんが…。

オバマの就任式での人選の話というのは、ある意味、政治的にこの対話の流れを後押ししたもののようにも見受けられました。教義的にはそれぞれが保守であっても、教派を超えた対話は可能であり、それをゆくゆくはキリスト教社会の中にとどめず、様々な宗教間でも実現させたいという意味かもしれません。

また、就任演説後、演説の中でアメリカを構成する者の中に仏教徒が含まれなかったことを残念がる声を日本では見かけました。私は仏教はあまり詳しくないのですが、成仏できる清らかな魂が非常に高い存在である一方で、衆生の魂は輪廻転生を繰り返すという厳しさや無常観を見ると、「宗教」というよりも寧ろ来世的発想が副次的である「哲学」のように受け止められている気もします。

もしかしたら、仏教にとっての信仰というのは、英語のworshipとは少し違うところにあるのかもしれないと思うこともあります。その意味で、「信仰のない者」の方に含まれたのではないかとも。そう考えていくと、多くの日本人は仏教徒であるというよりも、明確な教義を持たずに祖先や家族の魂のある彼岸の世界と現世の結びつきを非常にロマンティックに信じているとも考えられます。

宗教を持たないのではなく、信仰を持たずにいながら宗教的な人々もいる訳です。もしこの辺りの存在までをも就任演説の中で「信仰を持たない人」の中に論理的に含めたのだとすれば、これは確かにアメリカにおける宗教観の大変な変更ということだと思います。(アメリカ人にとっては、イスラムよりもわかりづらい存在だと思うからです。)

オバマ政権の知性であれば、いわゆる無神論者のみならず、このような方向性を汲み取っていたとしても驚きはありません。そしてそうであって欲しいとも願っています。アメリカが未知の存在を恐れて切り捨てることのない崇高さを示してくれればという希望もあります。

様々な立場があるということを想定し、その立場の考えを見越して対応を行うというのは、どの政府にとっても民衆にとっても難しいことかと思います。特に、自国についての報道には政治的にもイデオロギー的にも、様々なバイアスなしに行うことは(どんなに民主主義国家であっても)非常に難しいと思います。

アメリカの行動の冷静な分析という意味で、私たちにとって非常に役に立つのは、ぶんさんが仰る通りのNHK、それに加えてBBCではないかと私は思います。但し、NHKはアフリカや南米が絡むと弱く、BBCはアジアが絡むと多少弱いというのは、地政的にも仕方がないことかもしれません。

アメリカの報道の偏りについて私はぶんさんに心から同意します。その一方で、たとえば日本を厳しく分析できる日本のメディアがあるかと言えば、実はこれも BBC辺りが大切な番組を作っているのではないかということも感じています。

日本も含めて多くの国のメディアが、自国からの感情的感傷的反応に怯まず、他国が作ったものも含めて様々な情報を提供してくれるようになればと強く願います。唯一の超大国となってしまったアメリカの人々は、世界中がアメリカを見る視点と冷静に向き合わなければいけない国の運命を共に背負っているのではないかとも感じます。

私たちが情報に操作されることのないよう、情報から隔絶されることがないよう、情報だけが頼りということを、もっとメディアに訴えるべきなのかもしれません。これは日本もアメリカも同様に。

方向違いの上、とりとめもなく(更に長々に!)なりましたが、また続きも楽しみにさせて頂いています。ありがとうございました。



らふぃさんのコメントに比較して、私のお返事の方は大変見劣りしますが、一応、以下に載せます。(汗)

<らふぃさんへのお返事>

らふぃさん、こんにちは!

お忙しいのに、こんなに丁寧なコメント有難うございます。このコメントも記事にして紹介させて頂きますね。私一人ではもったいない大変参考になるコメントだと思いますので、、。

>>>日本も含めて多くの国のメディアが、自国からの感情的感傷的反応に怯まず、他国が作ったものも含めて様々な情報を提供してくれるようになればと強く願います。

本当にその通りだと思います。NHKのドキュメンタリー、旅行記などはアメリカでは見られない内容を持っているとはいえ、日本の報道にも大きい限界があると思います。今までも日本の報道の問題は触れて来ているので、今回の記事ではアメリカの報道の問題に焦点を合わせましたが、らふぃさんのおっしゃることに全く同感です。本当のグローバル化は、こういうことを抜きにしては実現しないでしょうね。

世界の平和にとって、情報がいかに大きい部分かという自覚が必要であり、その情報というのは、いわゆる知的層、指導層の情報交換だけでなく、庶民レベルでのお互いの庶民の現実を知り合うということが非常に重要だと私は思っています。

その意味で一般的な報道に限らず、以前にもちらりと書きましたが、映画、ドラマ等の映像文化というのは、平和に大きい貢献力を持っているように思っています。

その分野での交流も非常に大事だと思いますが、その分野でも、アメリカの一般の映画館では滅多に外国映画を見られないのも問題だと感じています。

西洋の興行映画のごく一部を除いては、特別な上映館に行かないと殆ど見られないし、地方ではそんなものもないし、、。こういう現状が意図的かどうかまではわかりませんが、「好戦的な」アメリカが都合のよい勢力にとって都合のよい現状に思えます。

らふぃさんの知性が、日本でとても必要とされていると思います。ご活躍、期待してます♪


お返事の方で書き忘れましたが、私のイギリス英語のヒアリング能力は大分アメリカ英語より落ち(更に!)、集中して聞ける時間が限られているので残念ながらBBCはたまにしか見ないのです。もう少し易しいレベルのイギリス英語で馴らしている段階で、、(汗)。でも、らふぃさんのBBCの高い評価を見て、もう少し頑張って聴いてみようかと思いました。オットは前から評価していたんですけどね、、、(笑)。BBCでは、是非、これをお見逃し無くというようなお勧め番組ありますか?

以前、らふぃさんは、私のコメントにお書きになったようなことはご自分のブログでは封じてしまったと言われてましたが、今回の大統領就任式の記事は、少しその解禁をされたように感じました。

オバマが変化をひっさげて新しい動きが出ている中、らふぃさんも、もう一度、差し支えのない範囲で結構ですから、BBCで伝えている日本を初めとした世界の問題などをブログでご紹介頂けたら、私を初め、アクセスが限られている人にもとても貢献すると思いますので、すごく嬉しいのですが、、、勝手ながら、、^^; あ、ひさこさんもお喜びになると思います。^^ 

日本の報道の歪みを直して行けるものは、ブログ等のネットの力のように思っているので、つい、らふぃさんのような方への期待が高まってしまいます。無遠慮で強引なお願いをしてしまってお許しくださいね♪
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by bs2005 | 2009-02-17 02:00 | 異論・曲論  

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