人気ブログランキング | 話題のタグを見る

感動した話

私は若すぎて(こういうセリフを久しぶりに吐いてみたかった、、、。ジ~ン)、名横綱と言われる双葉山も、双葉山の時代に活躍した名解説者の玉の海さんの現役時代も知りません。お二人がどんな関係だったのかも、だから全然知りませんでした。

先日、「あの人に会いたい」(玉の海梅吉さんの回)を見て、そのお二人の交流を知り、すごく感動したお話をご紹介します。玉の海さんは力士としては双葉山には及ばなかったのですが、同い年ということもあって気心の知れた親友だったのだそうです。

玉の海さんは昭和26年に引退、テレビ中継が始まってまもなくの昭和30年から27年、辛口ながら人間味溢れる語り口の名解説者として親しまれました。その解説者にと声がかかった頃のお話です。感動を壊したくないので、この番組を見なかった方には分かり辛いかもしれませんが、玉の海さんの言葉そのままの引用にします。(Tivoだとこういうワザが可能なので、、^^)


何か私もねぇ、自分の意志で相撲界を退いて、ま、解説という立場ではあるけれど、またその相撲界に入っていくのは何かその、嫌だなぁという気持ちはありましたしね、まぁ、だから迷ってはいたんですよ。

それでNHKの方で、とにかく場所に来て、それで放送をちょっと見て欲しいというような話があったもんですからね。それで私もぶらっと出かけてみたんですよ。

そしたらその、体育館の前にですね、皆その審判に入る為に4,5人、双葉山も混じって輪を組んでいたんですけども、、、私も悪いところへ通りかかったなぁと思ったんですけどね。

そしたら私が近づいて行きましたら、双葉山もその輪から抜け出して来てね、お互いにな~んにも言わないで、現役の時、相撲取ったそのままの形の右四つがっぷりになったままで、初めからお終いまで一言も二人とも言わない、、。がちっと。

しかしその時、やっぱりじ~んと来ましたね。だからどんなその、巧みな言葉をもって表わすことができない、そういうお互いの感情じゃなかったかと思いますがねぇ、、。

それでね、彼がこんな気持ちで迎えてくれるんだったら、しらばくやってみても良いなというような気持ちになりましたねぇ。

by bs2005 | 2009-02-13 05:12 | 忙中閑の果実  

<< アメリカは何処に行くのかーらふ... My Kind of People >>