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クラスター爆弾禁止の先に、、

クラスター爆弾のようなものが平気で使われていることに激しい怒りを覚えていましたが、それが全面禁止の方向に大きく進展しましたね。これでアメリカをどれだけ抑えられるか、まだ楽観は出来ませんが大きい進歩だと思いました。

ヒロさんの記事で、この進歩がNGOという市民の力に支えられたものであることを知り、とても心強く思いました。国境を越えて、普通の人々が手を携えて行く動きが、現実にそれぞれの国を動かすものにまで力を持ったということは嬉しいことです。

同時に、クラスター爆弾よりももっと壊滅的な核兵器の本格的全面禁止へと進んで行くうねりになればと切に思います。今までも日本が中心となって核兵器の廃絶運動は展開してきましたが、現実には、核保有の国は増えるばかりで口惜しい思いをしてきました。

今回アメリカの民主党の大統領候補に名乗り出ていたヒラリーは、イランの核の脅威に対して、「イランがアメリカに何らかの攻撃を加えたら、核攻撃も辞さず、直ちにイランを壊滅させる」と大見得を切りました。こういうとんでもない発想が、そう非難もされず、問題にもされず、オバマのまず外交でというあり方を弱腰と非難する方が声高なのには、がっかりさせられました。

オバマは外交手段をまず優先するのは、弱さの表れではない、英知の表れで、真の強さの表れだと反論しましたが、そういう当たり前のことを言わなければならない好戦性が、アメリカには厳存すると思います。一国を壊滅するなんていうヒステリックな言い分が、タフな愛国心の表れとして評価されるのですから。日本の総裁選でこんなことを言ったら、支持はがた減りだと思うのですが、。

何度か書いてきましたが、次に核兵器を使うのはテロリストでもイランでもなく、アメリカではないか、そしてそれはそんな先のことではないかもと私は危惧しています。核兵器に対する感覚があまりに鈍いのです。その中で少し前になりますがこんな動きが出てきたこと、最近の世論調査では、さすがの好戦的なアメリカでも、このオバマの姿勢を支持する人が75%あったとか、そんなに高い数字だということにマスコミの方が驚いていましたが、少し流れが変わって来つつあるのかもという期待も持ってしまいます。

そしてその期待は更にふくらんで、クラスター爆弾禁止の動きがその中で培った絆を発展させる形で、核兵器(「使える核兵器」も勿論含めて)の全面禁止、さらには廃絶へと持って行ける可能性への期待にふくらみつつあります。「使える核兵器」「宇宙開発の軍事利用」「ロボット技術の軍事利用」と、戦争推進勢力の考えることはどこまでも破廉恥なものになって行く感じですが、今回のクラスター爆弾禁止の実現は、市民から進めて行く力の大きさを、もう一度信じてみたい気持ちにさせてくれました。普通の人々がもっともっと声を上げていかなければとも同時に思いました。

by bs2005 | 2008-06-05 03:20 | TON同盟  

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