FT革命(発酵革命)-パワフルな国際貢献のかたち 4

武力解決への加担は国際貢献にならない。真にパワフルな国際貢献のかたちを探ろうという試みで見つけた四つ目は、FT革命です。ET革命はよく聞くと思いますが、それではなくFermentaion Technology (発酵技術)革命です。



これは食で有名な小泉武夫さんの提唱しているものです。食の方では、すごく有名な先生ですが、彼は発酵学の権威です。いろいろな自治体で技術アドバイザーをやっています。発酵によって、多くの付加価値を持った新製品を開発したり、環境、エネルギーにまで貢献できるというのがFT革命です。彼は「微生物は世界を救う」「汚水も生ごみも微生物に食わせればきれいになる。環境、食糧、健康、エネルギーのどの問題も解決できるのは発酵しかない」と言っています。

沖縄の泡盛の蒸留滓は、それまでは牛や豚の餌にしか使われていませんでしたが、それに沖縄の黒糖を加えることによってもろみ酢を開発。今は1本、4000円でも売れて、泡盛業者は泡盛を作るよりもろみが儲かると喜んでいるとか。

彼はこうした発酵を利用することによって、様々な食料生産に力を与え、日本の食料自給率を高めることを提唱しています。特に農業が根幹だとも言っています。彼のノウハウは国際貢献出来るものをたくさん含んでいると思います。しかし、彼の業績は食に留まりません。

彼は「生ごみは宝」と言って魚のはらわたから魚醤を生み出すようなこともやってますが、生ごみが宝なのはそれだけではないのです。

彼は、生ごみを焼却して埋立地に埋めるようなやり方に強く反対を唱えています。焼却によって膨大な燃料(費用も)を使って地球温暖化を促進してしまうのみでなく、焼却灰にはダイオキシンが含まれ、それを埋め立てた土地からダイオキシンが正常値を超えたりしている。膨大な費用をかけて環境に悪いことばかりをしているというのが彼の説です。

彼の提起するやり方は、100メートルの発酵槽を作ります。そこに生ごみを流しいれて90~99度で発酵します。ゴミが100メートル先に行くまでには生ゴミは完全なたい肥に変貌します。これは有機農業に使えるので、農薬の大量散布で疲弊していた農地を回復させ、豊かな土壌に生まれ変わらせることが出来ます。

莫大な費用をかけて燃やしてただ焼却灰という別の有害なゴミを生み出すだけの方法に比べて、なんと素晴らしいものでしょうか。現在、ただ焼却しているだけの(その熱を使ってプールなどをやっていることはあっても)方法よりはるかに豊かな連環を生み出すやり方だと思います。

彼はまた生ごみからメタンガスを取り出すエネルギー開発にも取り組んでいます。更に肥沃な土壌を作る微生物によって砂漠を蘇らせること、等々、彼が進めている様々なことは地球を蘇らせるノウハウを世界に伝えるものだと思います。まだ実現段階では支障のあることも多いでしょうが、インド洋に戦争のための油を届けるお金があれば、その数百分の1で彼の計画は遥かに先に進めるだろうと思います。そしてそれは日本を、ひいては世界を豊かにし、日本を世界の中でかけがえのない国にして行くでしょう。

ミャンマーを持ち出すまでもなく、本質的に軍は国や国民を守りません。人類が守るべきものを持つ国が、その事によって守られるのです。軍事力が守るのではありません。

参考資料
沖縄における講演
FT革命について
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by bs2005 | 2007-10-03 00:20 | TON同盟  

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