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百歳に予定している大イベント

日野原重明さん(96歳)と三國連太郎さん(84歳)の対談(9月14日放送)は、なかなか愉快でした。特にお二人が、「年齢差がほぼ12才もあるのに、同年代、同学年のようにさえ感じる!」 とお互いに盛んに不思議がられ感動しているのが、はたから見て微笑ましかったです。



0歳と12歳、8歳と20歳ならともかく、80歳過ぎたらはたからは同年代に思ってもちっとも不思議じゃないんですけど、やっぱり本人達には大きい差らしいな~という所が可愛らしかったです。私もその年になったら、10歳位の違いにこだわって「まだそんな年じゃないモ~ン!」 とか「ひよっこ!」 なんて思うのかな~(笑)

そんな冷やかしはともかく、日野原さんはこうも言われてました。

日本はこの被害(第二次大戦の色々の被害)を受けたことを最後に、武器をやめて丸裸になって、そして善いことを外国の人にやるんだな。外国から何かもらうんでなしに、もっと私達がこの身を捧げて、そして世界の難民も知りながら、それから就職をする。そういうことをやった方が良い。

平和憲法のことはね、私は非常に関心があってね、今は危険な状態にあって、そのギリギリの所で平和を、心の平和を、国としても、個人としても一番大切に思うのです。その為にも、もうすこしサバイブして100歳になったら、小澤征爾と一緒に核兵器反対じゃなしに平和のメッセージを世界に発信しようと、音楽会をやろうと予定表にもう書いてあるんです。


日野原さんのこのお考えはTON同盟とぴったり同じ!名誉会長になってもらえないかな~?(笑)

三國さんも、残りの自分の人生は全て戦争体験を伝えることに捧げたい、そういう作品だけに絞って行きたい、そうでないと生活費(ギャラを指しておられるのだと思いますが、好感持てる表現でした)を頂くのが申し訳ない。そういう作品を200本残すことをライフワークにしたいと言われてました。あと20本ということなので、彼も百歳位まで生きなければならないんですけどね。

終戦の頃、傷病兵を運ぶ任務についていたそうですが、その中で亡くなって行く人の最後の言葉は一つの例外もなく「おかあさ~ん」 だったという事、よく聞くことではありますが、改めて母親が反戦を訴えて行く責任のような重みも感じました。

三國さんは作品で、人間が本当に求めるものは何なのかということを伝えて行きたいそうです。反戦の一番芯にあるものはそれだと思うんですよね。戦争というものがそれをいかに踏みにじって行くものか、それを伝えていく上で映画というのは強力な手段だと思います。映画には平和力があると日ごろ言っている私の意図はこれとぴったり重なります。

三國さんもTON同盟の副会長になってもらえないかな~?日野原さんより年少だから副ってことで、男性同盟員勧誘の為にも。(笑)

次の作品は『北辰斜にさすところ』 で、何とこの映画、スタンフォード大学で9月22日上映されるとか!この映画で伝えている旧制高校の理念は「馬鹿の天才になれ。大きな馬鹿になれ」 ということだそうです。昨今は「秀才の馬鹿」 が増えましたね~。ちっぽけな馬鹿が、、。(怒)

この対談を見ながら、お年寄りって好きかも?なんて思ってしまいました。自分がその入り口に入ってから言うのも何ですが、、(汗)。

by bs2005 | 2007-09-18 07:01 | 忙中閑の果実  

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