言葉のトリックによる恫喝

いよいよテロ特措法延長の攻防戦が始まりますね。その前哨戦の各党代表によるテレビ討論のようなものを見ましたが、情けなくて途中で切ってしまいました。賛成派も反対派も中味が無さ過ぎるし、論理にもなっていない感情論の応酬。



アフガンにせよ、イラクにせよ、よその国に軍事的に入り込んでいるのですから、それが具体的にどれだけテロ対策として効果を上げているのか、その国の国民が本当に望む形であるのかどうかが論じられるべきではないでしょうか。国際社会うんぬんという前に、その国にとっての配慮がまずされるべきではないでしょうか。有効なテロ対策が具体的に語られるべきではないでしょうか。効果を上げていないのみならず、その国の国内を悪化させるようなことが国際社会の名の下で許されて良いのでしょうか。

国連決議に支えられているかどうかの法的形式論、テロの温床は貧困だからと言いながら、具体論は全く出てこない抽象論、具体的にテロ対策は当面は何が一番有効なのかも論じられていません。

安倍さんは「ここで撤退し、国際社会における責任を放棄していいのか。テロとの闘いを放棄してよいのか」と言います。少し前に「米軍がミサイルで攻撃されたら傍で指をくわえて見ていていいのか」というのと酷似した言葉のトリックによる恫喝を彼は多用しますね。冷静な論理以前の、、。

注油の続行が通らなければ内閣総辞職というけれど、彼の一番の責任は国民に誓った改革ではないでしょうか。アメリカとの約束が守られないから辞めるというのは、彼の中の優先順位を余りに露骨に見せてしまってはいないでしょうか。

少し前のは既に当時批判したので省いて今回のだけにしますが、「テロ特措法延長放棄=国際社会における責任放棄またはテロとの闘い放棄」という図式はレッテルを貼っているだけで論理的ではありません。こういうロジックで国民に脅しをかけるのは本当に卑劣です。こういうのを通用させてしまっているのは、反対派の論理のお粗末さだと思います。それでも、こういう恫喝や読売新聞の中味の無い社説等が効を奏して、反対世論が急減しつつある現状を憂います。

テロを悪化させるだけで、その国の国民を疲弊させるだけの今の形、それとは全然違う形を提起していくこと、それが本当の自立した国の責任の取り方で、間違った道を歩んでいる国の(それがいかに沢山の国であれ)尻馬に乗るのは本当の責任ある態度ではないと思います。

私はテロとの闘いは、本質的にはテロを生み出す土壌の解決だと思いますし、緊急なレベルでの対テロ対策は軍事力ではなく警察力であるべきだと思います。特に国家間の緊密な警察の連絡による包囲網を作るべきだと思います。今までもテロを防げているのは軍事力ではなく警察の摘発からであることからも明らかだと思います。

テロを生む土壌を無くして行くには時間がかかります。その間のとりあえずの闘い方としては警察力を中心とした防衛と同時に、過激な暴力的テロ組織を孤立させて行くことが大事だと思います。その為には温厚な宗派との連携や外交力も大事ですが、その国民を疲弊させ、怒らせて心情的にも反米テロシンパ増やし、その土壌を更に育てていくような今のあり方は、テロ対策として逆効果の全く間違ったものだと思います。

このような路線を続けていけばテロは飛び火するばかりで、行き着く先は第三次世界大戦でしょう。これを阻止するのが平和憲法を持ったわが国の国際社会における真の責任であり、それが最優先されるべきだと思います。

六年間も続けて効果が上がっていないどころか逆の結果を生み、アメリカ国民にまでそっぽを向かれつつある対策を言葉のトリックによる恫喝によって続行しようとする政治家を首相に持っていること、それに有効な反論が出来ていない言論人、そして他にまともな政治家が居ない日本の不幸は本当に深いと思います。
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by bs2005 | 2007-09-11 00:53 | TON同盟  

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