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それとこれとは別では?

北朝鮮の大雨被害に日本は援助しないと言う。拉致問題への北朝鮮の対応で国民の理解が得られないからという。そうだろうか?勝手に国民の気持ちを決め付けていないだろうか?



国連からの要請でもあるのに、こういう論理が国際的に通用するだろうか?拉致問題への国際的同情を失いはしないだろうか?そもそも従軍慰安婦問題も、自分達はこんなに非人道的ことをやっておいて人のことは言えるのかという批判もあった。そういう批判が妥当とは思わないが、もう少し慎重に検討するべきではないのか?

他の援助はともかく、こういう場合の援助は話が別ではないのか。元々食糧危機で困窮している北朝鮮の庶民が、その上天災で困っているときに手を差し伸べないのは、人道的なことだろうか。北朝鮮の政府がでたらめな政府であるとは言え、そのツケをこんな時まで庶民が払わなければならないのだろうか。被害に遭っている庶民の中には拉致されたままの日本人も居るかもしれない。拉致問題に人道的配慮を求めている日本には、他の国以上に人道的に対処する事が求められているのではないだろうか。

日本の国民はそんなに心が狭くなったのだろうか。ここで心の広いところを見せてもマイナスにはならないような気がする。日本人の人道性を示す良い機会でさえある。これが相手の心を溶かす契機にひょっとしたらなる可能性だってゼロではないかもしれない。相手の政府と国民とを一緒くたに切り捨てるのはどういうものか。

敵に塩を送った名将に畏敬の念を持った精神は、もう日本の国民には残っていないのだろうか。「困った時はお互い様」という言葉もあるではないか。「人道的視点から」という言葉は死語になったのだろうか。

by bs2005 | 2007-09-08 02:05 | 異論・曲論  

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