私の立場

過去の「異論・曲論」や「TON同盟」カテゴリーの記事を読んで下さっている方々は、賛成であれ、反対であれ、よく分かっておられると思いますので、この記事は読まずに飛ばしてください。




それ以外の方の中に、個々の記事の言葉尻をとらえて本筋を理解することなく、安易にレッテルを貼って短絡的な見方をされる方が現れないように、念のために書いておきます。

私が平和憲法を守りたいと今切実に思っているのは、観念的平和主義や左翼的信条からではありません。それが21世紀の日本とさらには地球を守る最も現実的で合理的な道と信じるからです。

アメリカの過去の戦争による解決が、短期的にはともかく、長期的には悪化の結果にしかなっていないこと、アメリカのみならず世界のどこを見ても、戦争による解決を試みて良くなっている所がないことを見てもそれは明らかだと思います。イラクは言うまでもなく、中近東、アフガニスタン、パキスタン、イギリス、枚挙に暇ありません。

日本は軍備増強で守れる国でも勝てる国でもないこと。これも冷静に国際関係を見据え、虚心にシュミレーションしたら分かることだと思います。最強の軍備国、広大な国土と資源に恵まれたアメリカでさえも安全でないこと、ベトナム戦争、イラク戦争と負け続けていること、テロの標的の国となっていることからも。

核の傘の無効性がアメリカのトップクラスの元高官達にも語られている今、軍備や核武装によって日本が守れるのは幻想でしかないとも思っています。国際環境の今日的変化を挙げて、軍備増強、アメリカとの同盟強化を訴える人々が居ますが、それの現実性に大いに疑問を持っているのです。

最近のロシア、日本を除いた北朝鮮核問題の話し合い・解決への方向にも明らかなように、アメリカは自国の国益に逆らってまで日本を守ったりしません。アメリカべったりで行けばアメリカが守ってくれるなどと思うことこそ非現実的であり、幻想に基づいていると思います。日本は自立したしたたかな道を探って行かなければならないのです。

私を観念的平和主義と思い込み、「政治はもっとドロドロしたものだ」といわれる方もおられますが、ドロドロしたものだからこそ、幻想や非現実的な発想とは決別するべきだと私は信じています。ドロドロしたものであるからこそ、先日の意見広告のような愚かで世間知らずの能天気なアプローチは無効であるのみならず、有害でしかないのです。

戦争によらない解決を求めて行くことが最もしたたかで現実的な日本を守る道であると信じているからこそ、そのしたたかな道を選ぶツールになる平和憲法を破棄することに反対なのです。

軍備の増強やアメリカとの関係強化で日本を守れない以上、したたかに全方位の外交努力を積み重ねて行くより他に日本の道はありません。テロに関しても長期的には深い背景理解が必要であると共に、短期的には過激なテロ勢力を国際的協調による包囲網で封じ込めて行くこと、軍事力ではなく、国際警察機関の連携によるべきだと思っています。

それがどれだけ有効であるかについては勿論、楽観は出来ませんが、軍事的解決が逆効果しか生んでいないことを考えれば、辛抱強くそちらの道で行くより他はないでしょうし、アメリカべったりの軍事同盟の方向に行くことは日本をテロの標的にするだけのように思います。

日本に何が出来るか、出来ないか冷徹に見据えて行くより他ないのです。しっかりした国際感覚を持ち、有効で堅実な道をしたたかに細心の注意で求めて行かなければならないのです。過去の細部の史実に拘ったり、間違ったプライドに拠らずに、本筋を見つめて行く態度が必要なのです。

どちらが正しいか、どちらが悪いかが問題なのではなく、どちらも共存する道、地球全体を守る現実的に有効な道を探って行くことが最も大事であると思います。正しいことは一つではない。それぞれの立場で正しいことはいくつでもあると認めること、極端に言えば、正しいことは国の数、民族の数、宗教の数、地球上の人間の数ほどあるのです。国際感覚を持つということはそれを心から理解し、相手の立場への理解を持ち、寄り添う姿勢を持つことであると思います。以上が私の立場です。
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by bs2005 | 2007-07-22 01:03 | TON同盟  

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