信念の怖さ

ブログに完全復帰する以前から「きな臭すぎる」等で何度か書いたことと重複するから書くまいと思ったけれど、やはり書かずにいられない。

安部さんは世論操作があまりに露骨だ。自分の信念のためなら、多少強引なことも許されると思っているのだろう。その一つの顕著な例は、「安部さんの嘘?」で既に書いた。



日本の首相として「アメリカへのミサイルを打ち落とせないとは答えられない」という。この質問を誰がしただろうか?彼自身だ。アメリカはそんなことを訊いていない。訊く必要もない。

日本を初め、アジアの各国に基地を置いているからには、日本を頼らなくてもそれ位のことは対処している。迎撃ミサイルの精度の問題はあるから確実とは言えないだろうけど、少なくとも過去迎撃ミサイルを一度も撃ってない日本を頼る程度のものなら、アメリカの世論が黙っていない。

日本が任せてくれと言ったって嬉しくも何ともないだろう。日本が北朝鮮のようにミサイル演習をし始めて、アジア全体が不安定にきな臭くなるとすれば、かえって迷惑かもしれない。

靖国問題に関しては、中国が訊いても、「行くとも行かないとも言えない」などという形で逃げを決めている癖に、この問題は自分から質問し、義理人情論を煽って9条を骨抜きにしようとしている。彼の姿勢からすれば、「撃ち落すとも撃ち落さないとも言えない」と言っていればいいことだ。それが一貫性というものだ。

アメリカはそんなことに日本の力や助けを必要としていない。アメリカが必要としているのは、アフガニスタンやイラクのような状況で日本が軍事派兵をしてくれることだ。アメリカ人がこれ以上死ぬのは、アメリカの世論がこれ以上抑え切れないところまで来ているから。

9条を骨抜きにしたら、その要請に、それこそノーとは言えなくなる。安部さんの本当の狙いもここにあるのだろう。彼の今までの色々な発言を聞く限り、そんな筈はないというのは何処からも出てこない。

それが日本に安全をもたらすものかどうか、イギリスの地下鉄テロその他を持ち出すまでもないだろう。そして、日本がその方向に行くことはアジアの軍備化に拍車をかけてしまう。安全をより守れるという根拠は何か?観念的なものではなく具体的現実的根拠を一度でも提示しえたことがあるだろうか?

露骨な世論操作ーそういう答しか出てこない質問を、そういう答しかしない有識者を集めて答えさせるーそれが彼の信念に拠るところであれ、このやり方は卑劣だと思わずにいられない。
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by bs2005 | 2007-06-11 07:30 | TON同盟  

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