安倍さんの嘘?

今まで安倍さんの立場、意見には賛成できないけれど、悪い人ではないと思って来た。今日、ニュースの中の彼の発言を聞いていて、その見解を改めなければならないのかもと思った。



安倍さんは、イラクには大量破壊兵器があったのだから、イラク侵攻は正しかったのだと言う。

今、アメリカでも、ブッシュ大統領だって、イラクに大量破壊兵器があった、なんて豪語したりしない。あの時点ではそう判断せざるを得なかったと弱々しい弁明をしているだけで、、。

イラクにあの当時無かったということは、極端な保守派を別にすれば、右も左も共有している認識だと思う。今問題になっているのは、それが真実と分っていてブッシュは強引にやったのか、嘘をついたのか、それとも、あの時点でそう判断したのは情報が不足していたのだから仕方なかったのかというレベルで、どちらも無かったという所で争っていない。

先日も当時のCIA長官が本を書いて、その頃、自分は一生懸命、その証拠はないと言い続けたのに、大統領およびその周辺は聞き入れてくれなかった。自分の言葉を文脈から外れた使い方をされて、イラク侵攻の口実にされたと述べた。

彼はそれを自分の名誉を救うために書こうとしたようだが、逆に、その時分っていて、何故国民に対して何も言わなかったのかと非難されている。嘘つきの傍に立って嘘を見過ごしていたら、それは自分も嘘に加担した嘘つきなのだと。

ブッシュが嘘を言ったかどうかは別にしても、とにかく、大量破壊兵器はなかったというのはアメリカにおけるコンセンサスだと言ってよいと思う。安倍さんがあったという大量破壊兵器の定義は何なのだろう?彼だけの定義で言っているとしか思えない。

大量破壊兵器は存在したのだからイラク侵攻は正しかった、なんてことを今こちらで言う人はブッシュ政権でさえ居ない。大量破壊兵器の情報は間違っていたが、それが無くてもフセインは危険でその政権の打倒は正しい判断だったという立場だ。

安倍さんの発言は自分の耳を疑ってしまった。本気で言っているとすれば、勉強不足もしくは歪んだ見方も甚だしいし、事実じゃないと分って言ってるのなら、国民を愚弄している。自衛隊派遣の延長を取り付けようとして言っているとしたら、昔の大本営発表と変わらない大衆操作思考だ。

一体、安倍さんは何故あんなブッシュ政権だって言わない強弁を言うのだろう。久間長官がイラク侵攻を間違いだったと言って政府内で批判を受けたという。あの当時イラク侵攻を支持した民主党の政治家だって、間違いだったと言っている。同盟国だと批判も出来ないのだろうか。アメリカ国内では今や主流の見方だというのに。

ブッシュ大統領が聞いたら涙を流して喜ぶだろう。今、そんなことを言ってくれる人は居ない。彼だって言えない。一体、どこまでアメリカべったりになれば気が済むのだろう。もし、政権が共和党から民主党に変わったとき、日本の政府はイラク侵攻をどう言うつもりなのだろう。その時の政権にへつらう為としか思えないような見方を国民に押し付けて何を狙っているのか。

安倍さんはソフトな外見、温厚な物腰で彼なりの信念を持っているだけで、今の今まで悪どい政治家とは思ってこなかった。でも、今日の発言を聞いた後では、もうそう思えない。日本は非常に危険な政治家を首相にしてしまったようだ。人を見かけで判断するのは本当に危険だ。
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by bs2005 | 2007-05-14 12:30 | TON同盟  

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