日本人の誇りの方向性

地球温暖化を客観的脅威として受け止めるという決議が国連で出されたようですね。その将来的な被害に関しては科学的根拠が薄いとかの理由で、アメリカと中国の抵抗にあったようですが、脅威として認めることにも消極的だったアメリカが、ここまで追い込まれたのは一つの成果だと思います。




京都議定書の頃から比べると小さく地味な歩みでも、着実に進んできた感があります。国際政治の場で、地球温暖化への取り組みを先端的に示したのが京都議定書であることに、日本人として改めて誇りを覚えます。勿論、そこに至るまでの世界中の良心的人々の努力の積み重ねがある訳ですが。

『不都合な真実』で地球温暖化への警鐘を鳴らしたゴアも、アメリカ内部の保守勢力からは、ゴアの家ほど電気を消費している家はない。偽善者の言うことには耳を傾けるなという攻撃にあっているとか、アメリカに地球温暖化を防ぐための大きい役割は期待できないでしょう。

アメリカ、中国、インドなどの抵抗の中で進歩というにはあまりに小さいものかもしれませんし、あるべき姿からは程遠いものですが、日本が国際貢献できるのは、そういうことへの取り組みを率先的に提示していく方向にしかないと思います。

地球温暖化の問題を初め、津波、地震等の先端の知識、環境配慮の科学の知識、世界の色々な場で、災害、医療、潅水等々の現地の問題解決に取り組むことこそが必要で、集団安全保障という名の軍事力で日本が貢献できることは何もありません。長期的に見ればその逆です。

日本が世界の安全に貢献できるとしたら、核兵器の廃絶を訴えていくこと、軍事力に頼らない政治的解決の道を具体的に提示し訴え続けて行くこと、安全の面で言えばそれだけが、世界に貢献できることだと思います。

国家安全保障会議(日本版NSC)の創設へ指導者達が大きく動いている今、日本人としての誇りを求めていく方向を見間違えないことがとても大事な時期に来ていると思います。日本に何が出来て、何が出来ないのか。それを見失わないことも。

専門家の集まったそういう会議で、何が出てくるのか分りませんが、大きい前提を見失った集団が提起してくるものに、専門家のいうことだからと怯えないで、市井の人間の感覚を信じる姿勢が今とても大事だと思います。お上のいうことに押し流されてあの戦争を戦ってしまった過ちは、二度と繰り返してはならないと思います。
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by bs2005 | 2007-04-07 02:28 | TON同盟  

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