その国を美しくするものー2

「日本を守る道」で書いたように、日本は武力を信奉すべき国でも、それによって守ることが可能な国でもない。日本の未来は共生の思想を構築し、その崇高な使命を全うすることによってしか守れない。そう信じる私の意を大いに強くする本に、日本行きの間にいくつか出会えた。

個々の提言が正しいかどうか論じるべき知識にも能力にも欠ける私だが、その固有の使命の自覚に基づいた国際貢献によって日本を守って行こうとするアプローチは正しいと思う。既にご存知の方は多いと思うが、ここにその抜粋をいくつかご紹介したい。





 精神に「対立」が宿る限り、戦争をはじめとする争いは絶え間なく続きます。日本人の美しい情緒の源にある「自然との調和」も戦争廃絶とい人類の悲願への鍵となるものです。
 日本人はこれらを世界に発信しなければなりません。欧米を初めとした、未だ啓(ひら)かれていない人々に、本質とは何かを教えなければなりません。それこそが、「日本の神聖なる使命」なのです。

 日本は正々堂々と、経済成長を犠牲にしてでも品格ある国家を目指すべきです。そうなること自体が最大の国際貢献と言えるのです。品格ある国家というすべての国家の目指すものを先んじて実現することは、人類の夢への水先案内人となることだからです。また、国家の品格というのは、それ自体が防衛力でもあります。

 日本人一人一人が美しい情緒と形を身につけ、品格ある国家を保つことは、日本人として生まれてきた真の意味であり、人類への貢献と思うのです。(藤原正彦『国家の品格』)

 私たちのなすべき真の国際貢献とは何でしょうか。日本のように水の豊かな地域が豊かな水量を利用して作物を作るということ、それが真にあるべき国際貢献の姿なのです。

 豊かな水と肥沃な土地ー資源に乏しい国日本と私たち多くの日本人は思い込んでいるようですが、こんなに恵まれた自然という最大の資源をもっている国はそうざらにありません。この日本の恵まれた条件というものを再認識し、スポットを当てることで新しい価値としての、「農的価値」がより多くの人々に共有されるようになるのではないでしょうか。この農的価値をこそ世界に発信するべき、と思います。

 目の前で飢えている人を救う力を日本は持っているのに、その力を出していません。日本は食糧という最高の資源で世界を救うと宣言し、実践する。日本のような水飢饉も食糧危機もない、しかも豊穣な土地に恵まれている国の重大な使命であると思いますが、いかがでしょうか。

人間生存の基盤を脆弱にする技術ではなく、足腰強い「人間共生の社会」の到来をうながす「技術の社会化」を求めるありかたこそ、新しい基幹産業の糸口を開いてくれる道となるでしょう。

 大事なことは、政治や企業が社会を変えるのでなく、社会こそが政治や企業を変えるのだというかけがえのない真理への覚醒です。(内橋克人 『もうひとつの日本は可能だ』)

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by bs2005 | 2007-01-20 05:59 | TON同盟  

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