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ツヨサの秘密

出張の多いオットットとの二人暮らしは、事実上殆ど一人暮らし。それで、浴室に入るとき、鍵をかけることがない。掛けておくと、ジンジャーが入りたがるので、むしろ、少し開けておくくらいで、鍵をかけるという発想すら既にない。それで実家に居た時も、きちんと閉めこそすれ、当然のように鍵まではかけずに過ごしていた。





ある日のこと、湯船から出た私が洋服を着ようとした時、その家では皆鍵をかけるので、誰も居ないと思った大学生の甥がドアを開けてしまった。勢いよくではなく、ほんのちょっと開けただけなのだけど、その瞬間、私は「ご、ごめ~ん!」と悲鳴を上げてしまった。とっさに見苦しいものをいたいけな青年の目に晒してしまったという思いが、電光石火で浮かんだからだった。

彼は少ししか開けていなかったせいもあり、「あ、いえ」と言ってさっとドアを閉め立ち去って行った。私はもう一度大きい声で「ごめんね~~!」とドアごしに叫んだ。そしてふと思った。若い頃はこうじゃなかったと。若い頃は、どちらの過失であれ、開けて見てしまった方が謝り、見られた方が、気にしないでねという感じではなかったか??

同年代の悪友にこの話をした。彼女はまだ私が最後まで話し切らない内に、彼が開けてしまったという下りのところで、「わぁ~、その子、かわいそ~!」とマジな声で言った。そして「未来のある青年なのに。トラウマになったかもね~」と笑いながら付け加えた。

最後まで話さなくても、すっぽんぽんのオバサンというものに対するオバサンの認識は共通のものなんだなぁと思った。オバサンって意外に謙虚なんだなとも、、。(笑)

そしてオバサンの強さは、いけ図々しさから来ているように世間では思われているけど、そうじゃなくて、それは己を深~く知るところから来るツヨサなのかもと思ったりした。

by bs2005 | 2007-01-13 09:11 | 能天気  

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