アフガンの中村医師と映像の力

アフガニスタンで奉仕されている中村さんのドキュメントをNHKでやっていましたね。最後の方しか見られなかったんですけど、、。前からお名前や活躍ぶりは聞いていたのですが、初めて映像で拝見しました。本当に良い顔をしていらして、説得力のある話でした。映像の力というのは大きいですね。





アメリカがタリバンを攻撃する以前の段階で、アフガンの人々は既に旱魃に苦しんでいて、水を奪って激しく争う姿の人々を映していました。カラカラに乾いた土地は、人々の心からも潤いを奪っていました。その上に戦争が始まって、これ以上ないひどい状態に追い込まれ苦しむ人々の姿も、話では聞いていましたが、映像でみると胸に迫りました。

タリバンを追放したというので、国連も難民がアフガニスタンに戻る政策を進めたけれど、そもそも旱魃がひどくて故郷を捨てざるを得なかった人達を迎えた故郷は、以前よりひどいカラカラの土地でした。水がなければ作物も作れない、仕事もない、どうやって生きていくのだと絶望する人々を見て、中村さんは用水を引いてくる大規模な灌漑工事をすることを決心します。

それに必要な10億円は日本からの寄付で賄うことにして、数年がかりの工事に現地の人々も協力して掘り続け、まだ完全に終わってはいないようでしたが、水が自分達の作った用水路を伝わって来た時のアフガンの人々の笑顔、中村さんの笑顔は本当に素敵でした。

中村さんは勿論、それだけ膨大な寄付をした日本にも、誇りを感じました。こういうことが結局、世界を平和にして行くのだろうと思います。時間が掛かっても、こういう地道な積み重ねだけが、、。

爆弾で誰を何人殺しても、それで一時的に平穏が訪れたとしても、いつかはまたもとの木阿弥でしょう。人は殺しても思想は殺せない。新しく生まれた命はその思想をまた引き継いで行くでしょう。さらに憎しみを深めて、、。歴史は繰り返すー本質的な解決を目指さない限り、この言葉の正しさを数年後、数十年後に、苦い思いで噛み締めることになるでしょう。

憎しみの思想を無くせるのは愛だけだと思います。相手の立場に立った思いやりに貫かれた愛だけが、平和をもたらせるのだと思います。愛というと、現実を見ない理想論、あるいは空論のように受け取られがちですが、本当の現実を動かす力を持っているのは愛だけだと思います。力は一時的な支配力しか持っていない。愛ではなく力に頼ろうとする方が非現実的だと思います。

とはいえ、勿論、ひとりよがりの博愛主義は、害にしかならない。実際の行動に支えられ相手の真実の姿を理解した思いやりによって支えられた無償の愛だけが、どんなに時間が掛かろうとも平和につながって行くのだろうと思います。このことを中村さんの姿は圧倒的な説得力で伝えていました。

NHKのドキュメンタリーで紹介されるようなアフガン、イラクの姿は、アメリカの番組では殆ど見かけません。(私の知る限り、という限られた範囲ですが、)アメリカの善魔性は、こういう事実を伝えていかないと無くならないし、自分達の思い込みや価値観によるヒューマニズムでかえって悪い結果を呼んでいるということに、永遠に気付かないのではと絶望的になります。

NHKのドキュメンタリーは英語にして、もっともっと世界中で放送して欲しいです。中村さんも「真実の姿を知ることが一番大事だ。全てはそこから始まる。」と言われてましたが、真実の姿を地道に伝える、そこから生まれる思いやり、これが本当の平和の道だろうと思います。日本だからこそ伝えられるものを世界に伝えて行けたらなあといつも思います。

中村さんのは第二話もテレビジャパンで放送されるそうです。日本ではもう済んだのかどうか分りませんが、、。ああいう人が居るというのは、日本人として本当に誇らしいです。
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by bs2005 | 2006-06-15 02:15 | TON同盟  

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