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分かっちゃいるけどやめられない、、、のは何故か?-解決篇

(問題篇からの続き)

さて、思い当たるのがありましたか。そういう方の為に、長くなりますが、解決法として提示されていたことを端折ってですが、書きたいと思います。

ひとことで言えば、そのビリーフを突き止め、そのビリーフに反論し人生を豊かに生きる効果的考えを見出し、それに基づいて最も効果的に実現する行動を考え、自分にそれを語りかけていくことなのです。それぞれの例で具体的に触れて行くことにします。





本からの実例

1の例の場合は、自分にとって一番大切なことは、幸せな家族関係を築くことで、議論に勝つことや、自分の考えに賛同してもらうことではない。違う人間なのだから考えが違うのは当たり前(ビリーフの反論)→違う考えから謙虚にヒントをもらい、進歩し、成長しよう。(効果的考え)→相手の意見を途中でさえぎったりせずに、きちんと最後まで聞き、そういうヒントを与えてくれたことに感謝の態度を取る。最も効果的行動)→

そして、自分にはこう語りかける。「自分の意見に賛同してもらわなくても、自分の価値は変らない。議論に負けても、考え方を変えても、それで自分の価値は変らない。」と。

2の例で言えば、自分の中にはすごくない自分も居る。それでいい。そのままの自分で付き合える友達を作って行こう。人生は勝てるときだけではない。それでいい。そういうときこそ、サポートし合える関係を作って行こう。競争で勝つことより、与えること、役にたつことを優先しよう。」(効果的考え)→自分の失敗談を含めて、同業者に役に立つ情報を与えていく。そのままの自分を見せていく。(効果的方法)

3の例で言えば、断られることで失うものはない。断られると売れるはセットになっている。(ビリーフの反論)→売れている人は断られている数も多い。たくさん売れることを目指して、たくさん断られることも目指していこう。(効果的方法)→断られるということは前進している証拠、断られるということは、自分が強くなっていくこと。

自分に語りかける言葉は、「断られながら前進する自分は素敵だ。断られても損はしない。」

4の例でいえば、お金を稼ぐこと自体が悪いことではない。大切なのは、どんな仕事をして稼ぐのか、稼いだお金を何に使うのかであり、世の中の役に立つ仕事をして報酬を得るのであれば、稼ぐことは世の中に貢献することだ。稼いだお金を寄付したり、それを支出することで家族や人を喜ばせることも出来る。(ビリーフの反論)

5の例で言えば、人間は不完全な存在だ。不完全であるからこそ、愛嬌もあるし、人間味もある。人間は失敗によって学び成長していう。不完全だから成長できる。完全を目指すと行動できない。チャンスも逃してしまう。(ビリーフの反論)

6の例で言えば、いつも頑張ろうとするのは無理。アンバランスな人生になってしまうし、家族も犠牲になってしまう。頑張れないときがあっても大問題なんて起きない。休んだからと言って責める資格は誰にも無い。(ビリーフの反論)→一日のうち、仕事をしない時間を決める。一ヶ月のうち、休日を先に確保し、仕事以外の予定をあらかじめ入れる。多趣味な人や人生を楽しんでいる人と会話する。(効果的方法)

7の例で言えば、人間は誰でも弱いところを持っているのだから、それを人に見せずに生きるというのは無理。弱いところを隠すのに無駄なエネルギーを浪費してしまうし、隠すというのは不誠実で不正直だ。弱いところを見せたからと言って軽蔑されるわけではない。むしろ、信頼関係を築きやすくなる。(ビリーフの反論)→感じるままを表現してもいい。大丈夫なふりをしなくてもいい。淋しさ、辛さ、悲しさも表現していい。人間誰でも持つ弱い部分を素直に表現すれば、理屈を主張したり、相手を攻撃したりする必要がなくなる。相手と理解しあう近道になる。(効果的な考え方)

→自分の正直な気持ちを言葉にする。自分の気持ちをきちんと他の人に伝えられたときは、それを日記に記す。(効果的方法)・・・怒りの背後には、期待通りにならなかったときの「悲しみ」「不安」「失望」がある。書くことによって、自分自身の本当の気持ちに気付くことが多くなったし、相手の気持ちにも気付くようになり、共感を表せるようになった。(効果)

自分に語りかける言葉は、「弱い自分も大好きだ。正直な自分を誇りに思う。」

8の例を言えば、相手が不機嫌になるかどうかは相手の問題。相手の感情に対してまで、自分が責任を負うのはおかしい。そうしていると他人に振り回されるし、相手も自分に依存してしまう。それによって、自分も相手を嫌いになってしまう。(ビリーフの反論)→私が責任を持つのは私の感情。自分の気持ちを優先すれば、相手とも無理の無い関係が作れる。もし、自分の気持ちを大切にした結果、相手が不機嫌になったら、放っておこう。相手の問題なのだから。(効果的考え方)

9の例を言えば、無駄な時間を過ごさないと言っても、何をもって無駄とするのか。これまで無駄だと思ってきたことの中にも、本当葉無駄でない大切なことが色々ある。急いでいるから、本当に大切なものを見失うのかもしれない。(ビリーフの反論)→人生とは、生まれてから死ぬまでのプロセスのことを言うのだ。プロセスを大切に味わおう。人生を味わいながら生きよう。(効果的な考え方)



大雑把な要約なので、興味を持たれた方は直接、この本を読んで頂きたいのですが、私が一番感銘を受けた部分は、上記にではなく、こういう無自覚のビリーフを親との関係で持ってしまったからと言って、親を恨んだりするのは間違いだ。基本的に親は愛情から一生懸命、自分の信念を伝えようとするのだし、仮に、そういう親でない、心無い親であったとしても、どのような生い立ち、状況でも、そこからどう生きるかを選ぶのは本人だ。本人が選んできたものだという自覚と責任は忘れてはならないというものでした。

確かにその通りだと思います。何があったとしても、そこからどの道を選ぶか、どう生きるかは、常に本人が選択してきたもので、その責任を踏まえない限りは、先に進めないのだろうと思います。

個人的には例9が自分に一番身近なものですが、それの効果的行動の中でやっぱりね!と思った行動の一つは、「優雅な動作の練習をする。」でした。確かに、私に最も欠けているものです。(汗)

by bs2005 | 2006-03-24 20:34 | 忙中閑の果実  

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