戦争も変えられなかったもの

今回の滞在中、心に期していたことの一つが、40年近くもお会いする機会のなかった中学時代の担任の先生に会うことだった。先生とお会いして、過ごした時間は、珠玉の時でもあった。詳しくは、戻ってから詳しく書きたいのだけど、その時、先生が語られた言葉がある。

それは、あんな馬鹿な戦争を、あんな形で戦った日本人の本質は、今も少しも変わらずに、形を変えて、残っている。本質は全く変らない。あの戦争は、アメリカ人が日本人を殺したのではない。日本人が日本人を殺したのだ。それと同じものは、今でも、日本の根底にあり、それは、教育現場にも、出てしまっているというものだった。

先生に会う前日に、たまたま、私は、「日本はなぜ敗れるのか」という山本七平さんの本を読み始めていた。その本にも全く同じことが書かれていた。あの戦争の敗因を取り上げながらも、なぜ敗れるのか、という現在形の題名になっていることにも、それは示されているものなのだが。

あの戦争で露呈したものは何か、それがどのように、今の日本の本質として残っていて、いろいろの問題にあらわれているか、山本七平さんのこの本は、日本の義務教育の必読書にしてもらいたい本だ。多くの人に読んでもらいたい。そうでなければ、多分、日本は少しも良くならないように感じる。

この本に関しても、詳しくはアメリカに戻って、自分のパソコンで書けるようになったら、書きたいと思っているけれど、機会があったら、是非、是非、読んで頂きたい。そのことだけを、とりあえず言いたくて、今、これだけ書いている。日本人全員が読むべき本であると思う。
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by bs2005 | 2005-10-05 00:48 | TON同盟  

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