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「けしからん国」

二度目に、こちらに来たばかりの頃、具体的には忘れたけど、中国とアメリカは、政策上の事で、しょっちゅう対立していた。アメリカのマスコミも、政府も、中国は、けしからんという感じだった。何て勝手なことを言う国!という感じだった。

それに比べて日本は、実に温厚な国という感じだった。別にアメリカの政府やマスコミが、わざわざそう言った訳でなくて、見ていた私がそう思っただけだが。

だけど、それをずっと見続けて来て、もの分かりのよい、滅茶苦茶を言わない、相手の意向を尊重する日本が、ただの与(くみ)しやすい国と思われている感じで、いつも、アメリカを怒らせているような国の方が、敵としてであっても、尊重されている事に気付いた。きちんと向き合わなければいけない国として。

日本は、そういう温厚な国民性を持つ。アメリカのように、主張の激しい国民性の国に住むようになって、私はより一層、そういう温厚な面を、愛するようになっている。日本人でありながら、自分には欠けているものであるが。

しかし、国際政治の場面では、もっと毅然として、相手を怒らせようが、何だろうが、これは日本の国益に反すると、強硬に突っぱねる姿勢とか、それは内政の問題で、口をはさむのは失礼だと、猛然と抗議する位の、こわもての姿勢を見せた方が良いように思う。

他のアジアの国は、そういう強烈な個性を見せている。それに比べると、日本は弱腰の、御しやすい国に見える。相手の意向に沿うように、すごく努力したり、譲歩しているのに、結果は、ただ軽く見られている。

日本も、これからは、言いたいことはきちんと言い、少し「けしからん国」と思われる位で、良いのではないだろうか。きちんと自分を持ち、それを主張出来る国の方が、その時、どんなに憎まれても、結局は、尊敬を勝ち得るという事を、もっと真剣に考えた方が、良いと思う。

by bs2005 | 2005-09-15 00:29 | 異論・曲論  

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