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変える

「変革するより他ない現実があって、それを変えようとすると、必ず、出てくるのが、変えるとこういう問題が出てくる、ああいう問題が出てくると、変えることにただ否定を唱える人々と、変えることについて、ただ評論する人々なんです。」

「どんな事だって、変えようと思えば、それに伴って、問題はたくさん出てくる。そういう問題を解決しながら、前に進む。変えて行くんだという決意で、一つ一つの問題を乗り越えていく、そういう姿勢を持つ人間が、どれだけ要るかが鍵です。」

そういう趣旨の事を言っている人の話を、ゆうべ、テレビジャパンで見た。郵政改革の話ではない。ダイエー再建を目指す新社長の談話である。



今回の選挙は、ただ否定を唱えたり、評論で済ませて来た政治家に、痛烈な一打となったと思う。

民営化をしたからと言って、全ての問題が解決するわけもない。むしろ、色々の問題が出てくるだろう。郵便事業に関しては、数年は、今までの方がましだったという状態になることも、むしろ自然だ。一つの制度を根本から変えて行こうとする時、それが簡単に、スムーズに行くわけもない。途中で、色々と、柔軟な修正も必要だろう。

単に、一つの事が始まっただけである。膨大な赤字国債を、増やし続けるような在り方から決別して、年金、医療、等々の為の財源を、どう確保できるのか、大きい政府のままで、日本はやって行けるのか、日本の経済をどう活性化するのか、それに対する一つの答を選んだだけだ。行く手は困難が山積みしているだろう。その選択を、最善のものと言えるかどうかは、今後に掛かっている。

今回の選挙の結果は、その困難・痛みを、それぞれが引き受ける覚悟で、変えて行くより他ない、という決意の表明だったのだと、信じたいし、何だか信じられる気がする。大きい大きい、うねりを感じる選挙だった。今までの政治の発想、在り方が、もう通用しない事だけは、確かに思える。一人一人の小さな力が、こんなに大きいうねりを生み出せるのだということも。

今回、何故負けたのかという事を、真に理解できない人々、小泉首相の策略に、国民が引っかかったのだ、としか思えないような人々は、これからも負け続けるだろう。

by bs2005 | 2005-09-12 03:40 | 異論・曲論  

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