決定的に欠けるもの

ブログを始めた頃から、このまま行けば日本はとんでもないことになると警鐘を鳴らし続けてきた。アジアの国が日本を追い抜くのに10年も掛かると思っている国民は日本人だけだとも度々言い続けてきた。弱小ブログの悲しさで、そんなことをいくら言っても結局、今のどうしようもない事態に陥っているのは、情けないというより哀しい。

何よりも決定的なのはスピード感の無さである。政治にしても経済にしても、既に始まっていた凋落の状況を切り抜けて行く為に打つ手を出していくのが遅すぎる。出す以前に考える段階でもたついている。何も決まらない、、。

日本の論議のあり方、決定過程の時間の掛かり方、それが諸悪の根源のように思う。

こちらで日本とビジネスの関係を持つアメリカ人が一番呆れていたことは、日本人は長時間の会議を何度もするということだった。アメリカ人は一回の会議は大抵一時間で済む。議論をそこである程度したら持ち帰り、次には先に進むということで、決定にかかる時間も短い。毎回だらだら、あ~でもないこ~でもないという延々とした議論の繰り返しに付き合うのは苦痛で仕方が無いとも言っていた。

裏の根回しとか、長時間の会議が当たり前のように行われてきて、日本人はスピードの欠如への危機感を持たな過ぎたのだと思う。

ビジネスを日本に持ち込んでも返事が来るまでに延々と時間がかかる。その間によその国があっという間に契約を済ませて良い話を持って行ってしまう。そんなことも嫌というほど見てきた。

裁判員制度の時にも散々言ったことだけど、そもそもきちんとしたディベート教育が為されていないので、論議を合理的に冷静にスピード感を持ってフェアに出来ないというようなことが諸々の決定を遅らせ、世界のスピードにどんどん取り残されている今の日本を生み出しているように思える。

決めるのに時間が掛かりすぎる、ひどい時は何も決まらないまま終わる、、、。これは日本人のディベート能力の低さによるのだと思う。根が深いだけに克服は簡単ではないだろう。ますます暗澹としてくる。
[PR]

by bs2005 | 2010-11-03 23:40 | 異論・曲論  

<< You are entitle... 容疑者の家は友人の家! >>